第52話ボスが標的1

処方箋は架空の希望?

 睡眠や滋養は我々が思っているものだし、それに関する眠剤とビタミンは処方薬だ。

でもこの子に処方箋を突きつけて「これで貰っておいで?」と、突き放せば良かったの?

 イヤ!違うわ!温かいご飯が必要なの!

温かい毛布が必要だった!

 唇を噛んだナオミには、その痛みに血が滲んでいたのに構わなかった。

こんな痛みに比べたら八代の痛みは段違いに乖離している!

「もう・・・、費えた。」力なくナオミは呟いた・・・。

「取引が成功しましたねボス!?」

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