第6話 ラブレター(原文)④

「あぁ~ それはロウにモチさせる為にしたんだって」

じゅんの言葉でいとも簡単にあたしの機嫌は曇りのち晴れ幸

いつの間に大入女子を返上し、どっちが年上なのか分からない

参つた(>_<)降参だ……

あたしはいつからこんなに君の事でいっぱいになつたんだろう


モヤモヤ第一位

じゅんのリアル友人でもあるなでちやんだつた。

あたしの放ったじゆんへの捻じ曲げた思いを伝えた翌朝

じゅんはいなくなっていた

見つけた そこはなでちやんのギルドilL… ……

なんでそこなんだろう

じゆんがilLへ行つてからなでちやんからメールが頻繁に来るようになる

「ロウさんレオ連れて帰つてくださいよ」「説得してもらえますか」

あたしに何ができるというんだろう

それよりなんであたしこんなに落ちてるんだろう? とにかく寂しかった

じゅんと話をしたが

「なでと一緒ならillに帰るよ」

「なでがどうにかならなきゃ帰らない」「帰れないっしよ」

ilLの存続やらなんやらで色々とあるらしい…

時間だけが流れていく……

なでちやんの考えが変わつた……

「このままでもいいかなって レオと二人だし独り占めできちやうし」

そうかあ~      ふう~ん

二人だけのギヤザー見る度胸がキューーーーってなる

リアルでも俸にいるのに………  ゲームのじゅんとらないで………

モヤモヤは霧みたいに充満して一歩先さえ見えなくなった。

「ロウさん応援してくださいね」    バレンタイン………

じゅんにチョコ渡せなくて………とメールしてきたなでちゃん

「頑張ってね」

あたしは噓つき狼少年になった。あたしはあたしが嫌い

心がパキーーーーンつて音を出した気がした。

じゅんあたしは卑怯な奴なんだ

あの頃じゆんへの好きは加速して

止めることは難しくなつてたんだ

離れたじゅんを……

隣同士の二人のCCを見るのが切なかった…………


申し合せたようにじゅんとなでちやんがギヤザーをしていた

じゅんとギルドが変わりあたしとは出来ないことを二人だけでしていた……

今じゅんがインしてるのに声を掛けることができなかつた

イベントの荒野 荒れ地をCCで埋め尽<す

それぞれのギルドで固まつて埋めていた

じゅんはなでちやんと隣同士並んでいた…… 何処にいても隣なんだな

なんか疎外感…… 寂しいなぁ   がっ  いつの間にか

もうそのまま二人でいればいいんじやない

その方が実はじゆん嬉しいんじやない

二人は学校でも楽しく過ごしてるんでしよう…… 友達なんだもん…ね

友達……………友達が頭の中を駆け巡つていた友達なの?

あたしってこんなにネガテイブだったっけ

でもどうしようもなく嫌な事ばかり頭に浮かんでくる……  お手上げだ

「なでがどうにかならなきゃ帰れないっしよ」

もうわかったよ   じゆんがどうにかなってあげればいいんじゃん

ほんとは ほんとはもう……… 嘘    ごめんあたしの想像だ…

はあ~ ⤵⤵⤵   ため息のオンパレードだ


それでもじゅんとは毎日のように話をしていた


「なであいつカラオケで歌って泣いてたよ やっぱ色々あるんだろうな」

……だったらなぐさめてあげればいいじやん…

そんな事思いながら「そうなんだ 早く笑えるようになるといいね」

思ってもない事を言葉にして流した‥ まじあたしって……最悪

あたしはほんとに心が狭いんだな

きっと水たまり位は あっただろう心の大きさは

今 お茶碗の後ろの部分くらいになったてんじやないかな

しかも表と裏ありありの最低女になつた嫉妬怪獣ロウみたいだ……


仕事で同行していたOくんが

「Sさん機嫌悪いのもろ顔に出ますね」

「超話しかけんなつて顔してるんですけど」‥ ‥ こいつケンカ売つてんのか

って年下のO君にまんまな事言われて

いつの間にここまでじゆんを気にするようになったのか

「はあ~と でっかいため息をついた

あの日0くんはお昼のマツクであたしにアツプルバイを買つてくれた

大好きなアップルバイをくれたから最高の笑顔で「ありがとう」を言つた

心の中で すまん大人げなくて‥

「やつば笑顔はまじ女神っすよアハハ」

でもね

あたしは偽物裏の顔だらけの偽女神なのだ


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