君がいてくれたから

第26話 どうしよう…

【はると、みーちゃった、みちゃった!】

さきさん、古いよ、それ。それにしても、

【みさ、ごめん。これは、事故だね】

【………】

【みさ、怒ってるよね。ごめん】

【………謝らないで!余計に怒るよ!】

どういうこと?

【はると、ごめん。今日はこのまま帰るね。さきさん、お先に失礼します】

【みさ、お疲れ〜、ありがとうね】

みさ、帰っちゃったよ。

【はると、服着たら?上半身とはいえ、細マッチョの男性が目の前にいるとね、ふふっ♥】

　ふふっ、じゃないよ。まったくもう!あんたのせいだろう。どうすんだよ、これ。みさのと関係悪化したじゃん。

【さきさん、最悪だよ。みさに嫌われたよ…】

【何?はるとはみさのこと好きなの?可愛いから、それもと恋?】

　どっち?そう言われると、ん～～、解らない。

気になる、とても気になる。それは断言できる!

【さき探偵の推理はね…】

誰が探偵だ!ほど遠いだろ!

【みさは、はるとを意識してるね!そして、さっきの事故はそれに拍車をかけたね。うん!みさとはるとは相思相愛!】

　何いってんだか、さきさん、呆れるよ。俺にはりながいるからさ。もし、みさが俺のこと好きになってくれても…

ん?好きになってくれても?

好きになってもらいたいのか?

もし、そうなったら、嬉しい…よな?

【私は恋のキューピットちゃん!】

さきさんの戯言は無視するとして…

みさの雰囲気、匂い、言葉…全部全部気になる。

【恋愛は自由だってば!結婚してる訳じゃないんだからさ。はるとは考えが固い!はるとは私との恋愛も自由!美脚との恋愛も自由!】

再びさきさんの戯言は無視するとして…

みさ、なんだ、このざわめきは…って乙女か!

なんだよ、明日からどうするんだよ…

【明日もお願いしようかなかな〜みさにも】

再び再び、さきさんの戯言は…ん?みさ!

【ほーら、はると反応した。やっぱさき探偵の推理は当たってる!!】

【あのですね～、みさのこと俺が好きとか言ってないですよね?】

【じゃ。気にならない?みさが他の誰かと付き合うことになっても。ね、レイジ?】

【みささん!さっきの可愛い女性すか!好きです。大好きっす!るいさんと同じくらい可愛いっす】

【とりあえず、レイジはいいや、お疲れ!】

　なんか、チャラい男出てきたけど、そんなことはどうでもいいや。みさ…明日どうやって会ったら…

困ったな。意識しちゃうよ。

【あのね、何度も言うけどさ、正直になれ!はるとはこの先他の人を好きになってはならないの?】

確かに入籍したわけではない。

なので、本当に、本当に、後悔ないのか?

りな、こんな状態で同棲してもいいの?

　少なくもと、みさのこと、気になっている自分がいる。アクシデントとか事故とかでなく、キスした自分が、何かに気が付かされたことは確信してる。