怒れる元・若者たち
古今東西若者というものは
“何か新しいことをしたい”と思うものだ
意識が高ければ高いほど
“自分は画期的なことを言っている”と
そう思うものだ
でもね、君が考えている“それ”
それは昔の人がとっくにやっていたことで
新しくもなければ画期的でもない
誰もが似たようなことを考えているものだ
いや、その挑戦や追求自体は素晴らしい
人はいつだってそうやって生きてきた
でもその前提を常に備えていないと
君はいつか“がっかりする”
なぜなら無限の力と叡智を手にできない以上、
人はいつか必ず壁にぶつかり、己の弱さを知るのだから
自分の“弱さ”を知った時
それをわかっておかなければ“がっかりする”
自分の夢が、未来が、希望が
“大したことのないもの”と悟って
そして君は夢を諦め
ただただノルマをこなすだけの人生を歩む
もちろんそれはそれで幸福なことだ
望んでいたゴールとは違う形でも
必ず幸せになれるという世界は大切
ただ、志していた夢と現状の現実が
あまりにもかけ離れていた場合
君はどうなってしまうのだろう
君にとって現実はどんなものと化すのだろうか
若者は無謀だ
良くも悪くも
だから備えない
“格好悪い”と思って
でも、備えはいつだって大切だ
いつか世界に復讐しないため
あなたは平和な日々を過ごしてきたのだろう
危機もあれど自分の中で解決してきたのだろう
でも解決していない
心頭滅却すれば火もまた涼し
“問題そのもの”は、何一つ解決していない
だけど、”自分の中では“解決させてきたから
未解決の問題もない
あなたには達成感がない
だから何かをしたくて仕方がない
何もしないでのんびりとのほほんとは、あなたは暮らせない
でも何をしたらいいのかわからない
何を夢見たらいいのかわからない
だからわかりやすく功績を残したい
世界に自分の影響を及ぼしたい
世界には”在るべき姿”がある
それが今、そうなっていない
だから私はこの世界を正さなければならない
私の思う世界こそが、世界の“在るべき姿”だ
だけどあなたは“がっかりしている”から
“夢に満ちた希望のある未来”は目指せない
だからあなたは世界を破壊する
そしたら、そこにはもう何もなくなるから
自分の失った可能性も
何も
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