ものは言いよう
彼に対するあらゆる批判を信者たちは擁護する
とにもかくにもただひたすら擁護する
これでは彼は反省も学習もできない
さすが先の大戦で何も学ばなかっただけはある
いやだって、生きているということは素晴らしいこと
どんな人にだって理由がある
どんな悪人にだって必ず背景がある
だからちゃんと話し合えばきっとわかり合える
だって、正しいのは俺なんだから
そして、日本は水が美味しいし
彼の失敗で死ぬのは嫌だと言うけど
人間はみんな死ぬのだから
でもまあ、そんな与太話にはならないだろう
だって、日本の景色はとってもきれい
“あいつがだらしないから”とはよく聞くけど
本人がしっかりしていればいいのであって
となると、いや、そもそもこれって彼の問題だったのかしら
“僕ら”は、自力では進めないんじゃないの
いや、でも日本には四季があるし
“恥知らず”なのだ
文字通りの意味で
恥ずかしいという感覚が基本ない
こんなことしたら恥ずかしい、とか
こんなの他人に見られたら、とか
そういう感覚があまりない
“王様は裸だ”と言う子どもは、殺せばいい
僕は偉いぞすごいんだ
……という彼への共感が止まらない
恥の文化を嫌う人々が“恥知らず”に共感する
なら文化そのものを変えればいいのに、
それは、恥ずかしい
“世界を平和にしたい”みたいなのは
従来の“日本人的在り方”に限界が来ているんだ
無秩序なインターネットを擬人化したような人々
謝ったら死ぬし勉強したら死ぬ
みんな、長いものに巻かれ己を殺すのにうんざりしてる
でもどうすればそれをやめられるのかわからないから
それならいっそ自分が長いものになればいいんだと
彼の仲間になると“楽”になれるんだ
悪いものはみんな外側にあり、内なる敵を無視
このまま行けば第二、第三の彼はまた生まれる
次はダメかもしれない
次は、終わるかもしれない
でもまそんなことにはならないだろう
だって、日本人は真面目で勤勉で礼儀正しい
つまり、私は真面目で勤勉で礼儀正しい
“音楽に政治を持ち込むな”
その心は
“彼への批判は許さない”
政権擁護の音楽ならOKよ
彼を擁護するなら、ね
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