第80話 安定生産

お昼寝から起きたのでポーション作りをします。夕方になったら乾いた洗濯物を取り込んでセットしないといけないから、2時間くらいでパパッと作っちゃおう。


お久しぶりのステータス公開

−−−−−−ステータス−−−−−−

名前 リン

年齢 8才

職業 (未定)

HP 57/86

魔力 720/910

スキル 生活魔法(3/5)、風魔法(3/5)、土魔法(3/5)、水魔法(3/5)、鑑定(4/5)、錬金魔法(3/5)、精神苦痛耐性(4/5)、身体苦痛耐性(4/5)

備考 転生者

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魔力と体力の上がり方が緩やかになってきた気がする。上がっても魔力操作に影響出なくなったし最近は2日に1回くらいしか確認してない。風魔法と錬金、鑑定のレベルが1ずつ上がってるけど、これも特に何もなし。錬金と鑑定はずっと使ってるし、風魔法はお掃除に使ったり畑の空気を循環させるのにたまに使ってる。


〈ディアー小屋入るよ。来る?〉

〈今日はここにいるよ。〉

〈わかった。のんびりしててね〉


ディアさん今日はとことん溶ける日らしい。日向ぼっこして、暑くなったら木陰に入って涼んでを繰り返してる。もう猫です。


小屋に入ったら薬草の処理をして、MPポーションと中級、上級ポーション、解毒ポーションをそれぞれ作っていく。紅嵐のみんなが常に持ってるのがこの4種類だから、多めに作ってストックを増やす。一応味のない外で売ってるのも持ってるらしいけど、飲むならこの改良したやつじゃないともう無理らしい。生活の質を上げちゃうと戻せなくなるやつ。


飲みやすい紅茶味系を多めに作ったら、棚にしまっておしまい。時間が余ったからちょっとだけ畑のお手入れもした。雑草があんまり生えなくて手入れが楽なんだけど、たまに土に葉っぱとかを混ぜて腐葉土を作ってる。全部魔法でも出来るとは思うけど、せっかくだからちゃんと土から作ってます。


ハーブがいっぱい採れたから、またフランクさんと何か作りたい。ハーブティーもいいけど料理に使うのも楽しいもんね。


作業小屋から出るとちょうどフランクさんも出てきた。このままお洗濯の取り込みとセットをしていきます。力仕事頑張るよ。


各部屋のシーツをカバンに入れて、それぞれセットしていく。みんなそれぞれ好みの色とか素材のを買ってるから分かりやすくて助かる。


カーテンは届かないからフランクさんにお任せ。ディアはリビングにラグを敷いてもらって、もうそこで溶けてます。でろでろです。


最後に自分の部屋のセットをしたら終わり。庭に作ったほし竿は土に戻して証拠隠滅。ずっとあっても使わないもんね。


終わったらそのまま2人でキッチンへゴー。ハーブ類をおすそ分けしたら一緒に夕食の準備をするよ。お肉の下準備は終わってて、あとは焼くだけになってる。


今日は暑かったから冷たいメニューを考え中。冷製スープのビシソワーズとシャーベットを食べたくなったので一緒に作ります。と言っても、シャーベットは甘さを強くした果実水を凍らせるだけだから放置。ポテでスープ作りをします。


「冷製スープなんて貴族しか食べれないと思ってたよ。作れるものなんだね。」

「ディアに氷出してもらえるし、ここには保管庫もあるから。潰すのは大変だけど魔法で何とかするもん。」


フードプロセッサーに似た道具もあるらしいんだけど、大きくて高いから貴族か大きなお店、お城くらいにしか使えないらしい。便利なのにもったいないよね。


ってことでとんでもスキル、トルネードの出番です。ポテとオニヨンを茹でたら大きなボウルに移してトルネード発動。蓋をしたらちょっと魔力を込めてしばらく放置。蓋を開けたらあら不思議、とろとろの完成です。さすが魔法、便利だ。


それを目の細かいザルで濾したら味付けをして、ディアの出してもらった氷で冷やしてそのまま保管箱に入れておく。これで冷たいまま置いておけるから完璧。


「リンちゃんが居てくれると助かるし楽しいな。面白い魔法も見れるし美味しい物も食べられるし最高だよ、本当!」

「えへへっ、よかったです。」


頭をぽんぽんされてご機嫌なリンです。美味しい物を食べられるのって幸せだよね。


サラダの準備をしたらお先にお風呂に入ります。今日はゆっくり湯船につかって私もとろけた。暑いけど上がって冷たい果実水を飲むのが最高すぎる。


いつもよりちょっと遅くにみんなが帰ってきた。ガッツリ分厚いステーキに冷たいビシソワーズで大歓喜。作って良かった。


凍らせた果実水をこれまたトルネードでシャリシャリにしてまた凍らせてある。食後に出したらこれも大喜びで食べてくれた。


ちなみに、ディアはビシソワーズとシャーベットが気に入ったみたいで、珍しくおかわりしてた。お肉意外のおかわりは滅多にないからよほど美味しかったらしい。嬉しいね。


作り方や説明を聞いたガイトさんには、洗濯や料理に魔法を使うのはここだけにしろと注意されました。ぶっ飛び発想はいいけど、狙われる危険が増えたり妬みとかの対象になるからと。外で発揮することはないだろうけど、気をつけようと心に決めたリンでした。


ただでさえ珍しい髪色で迷い人なんだもん、なんでも気をつけておいた方がいいもんね。


ポーションを追加で作ったことを伝えて味のリクエストをもらいました。やっぱり紅茶やハーブ系と、オレンジの柑橘系が使いやすいみたい。レモンもオレンジもグレープフルーツもみんなオレンジだけど、今度はいろいろ作ってタグを分けようと思います。


いろんな道具って作れないのかな?売ってるやつじゃなくて作れば安くできるとかないのかな。


今度カルダさんか武器屋のおじいちゃんか、ギルドの2人に聞いてみようと思いつつ眠りにつくリンでした。


動き回って楽しかったね。






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2024年、あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします!!

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