耳がキュウリのプードル、五本足の蝶ネクタイに植樹する
スタンダード・プードルの成犬、寄居町ブライアンガランドは、両耳がキュウリであることから地元の飼い犬グループには馴染めず、飼い主である鉄道員モリタの指示で線路上のエッグ・ベネディクトを拾う作業に勤しむ毎日だった。
そんなある日、枕木に足を挟んでいたラメ入りの赤い蝶ネクタイから、地球温暖化の危険性について説かれ、ブライアンガランドは自然保護活動に目覚める。
彼は石炭を燃やす蒸気機関車を破壊し、その鉄材を肥料に育てた苗木を蝶ネクタイに植えていくが、時すでに遅く海面は上昇。ついに関東地方は人工果物工場と公立中学校と一部の銀行を除いて水没してしまった。
僅かに残された陸地を確保するため、飼い主のモリタは海賊となり、銀行を襲撃する。
エッグ・ベネディクトの食べ過ぎで全身が山吹色になったモリタは、銀行の財宝兼警備主任であるガラスの怪物とダンス・バトルを始めるが、それも全て地球温暖化装置を開発した某国のスパイによる陰謀だった。
ブライアンガランドは蝶ネクタイと共に、真実の世界を取り戻す戦いに挑む。
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