世界中古童話堂

かれん

第0話 聖書

 

はじめに、


 数多くのエネルギーがあった。彼らはただ存在することを受け入れず、それによって無数の思念が生まれた。その中でいくつかの強い思念が神を具体化させ始めた。

 それを目撃した者たちは、「やはり終わりと始まりは同じところに存在した!」と喜んだ。

 神は、「自分は人間が望んで生まれた」と冗談を交じり人言ったが、

 人は、「神が人間を作り、種人間を与えた」と言って楽しんだ。

 いくつかの賢い存在は、人間が先なのか神が先なのかは全く重要ではないと言い、愚問だと笑い飛ばした。


 ひとりがふたりを望んでふたりができたね〜

ふたりは三人目がほしくて三人目ができた〜

三番が一番と二番を裏切り、万物がくるくる回り始め〜♪ (詩)


     

  こうやって世の中には物語が生まれた。


          〈彼らの聖書から抜粋〉

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