第44話

アイツと付き合うことになったのは最悪だと思った。


見た目もアレだし、インキャだし、酷い噂もあるし、


近寄るだけで嫌だった。


ーーー


その日も、仕方なくデートに来た。友達に二人で撮った写真を報告する為に、


私は彼から距離感を取って撮りたくて写真を撮ろうとした。


するとそこには足場がなくて、


「・・・危ない!!」


彼は迷わず助けてくれた。


ーーー


彼は怒らなかった。むしろ、ずっとずっと、泣いて、悔いて感謝して


「前にも出来たら、クソ、でも助かって良かった。くそ」


私には意味の分からない光景だった。


ーーー

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