第21話
夢の中
今日は学校が終わり、二人で公園で手を繋いでゆっくりしている。
「優くん」
「どうしたの花?」
「私さ、何でこんなにも、大切なことにいつも気が付かないんだろう。」
「何に気付かなかったの?」
「信じること、信じる意味を考えること」
「どう言うこと?」
「私が言えた言葉じゃ無いけど、別に信じなくても良かったんだって」
「・・・?」
「どんな人でも、どんな関係でも嘘はつくことはある。嘘になることもある。だから本当に大切なのは、その人のことを信じ続けるんじゃなくて、一緒にいてあげることだったの」
そして、花はここが夢の世界だと気付いている。
花は今こそ、本当の意味で優の隣に居たいと思っている。でも、目の覚まし方も分からない。
優くん、今本物の優くんはどうして居るのだろうか。私のこと気にしてないかな、いや気にしない訳ないよね。
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