第19話
少し過去
「ねぇ、優くん」
「・・・どうしたの?」
「優くんってさぁ、確かストラップを付けてたよね」
「うん」
「あれ、実はね。私見ちゃったんだよ。」
「何を!!」
「本当は仲の良い友達だったから言いたくなかったんだけど」
「まさか、」
「そうだよ、春ちゃんが隠したんだよ」
優はその言葉に疑いなく信じた。
「あの時、探したのってまさか」
「そう、私も実は二人で探しているところ見てたんだけど、隠れてずっと笑ってんだよ。優が必死に探す所を見て」
「・・・っ、」
優は騙されたことに悔しくて涙を流す、
「ごめんね、言わなくて」
「いや、それは」
「冬さん?」
優の顔は、冬に抱きしめられて収まる。その優しさに包まれて、
「私、最近一緒に居て気づいたんだ。」
「気付いたって」
「私の気持ちに」
そして、優は冬の暖かさを感じてそのまま告白されてokした。
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