第三話 痛い!

男は言った。「おいおい坊ちゃん。勝てる確率あるのか?」僕は静かに首を横に振った。男は彼女の首にどんどんナイフを差し込んでいった。彼女から少しずつ血が出ていく。僕はつばを飲んだ。このままじゃ彼女は死んでしまう。そう思った瞬間男に突進していった。人を殴ったことはない。だけどこのままじゃ・・・。

僕は気が付いたら男の顔が近くにあった。いまだ、殴れる。そう思ってこぶしを出した瞬間、男に股を蹴られた。僕はブレーキをかけることも抵抗することもできず玄関扉の前まで吹っ飛んだ。

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