第20話

秘書さんに会ったのは、会社を立ち上げる前、


と言うより、秘書さんに会ったことが会社を立ち上げるきっかけになった。


「社長、何を考えているです?」


「昔に会社を立ち上げようとした時のこと」


「懐かしいですね。あの時は無理だろうと思ってましたが、まさか上手くいくとは思ってなかったです」


「潰れたけどね」


「でも、そのお陰で私は助かりました」


「そうだねぇ。お陰で得られた・・・物も無くなった物もあるが」


悲しいなぁ。


「まぁまぁ、社長、お陰で私と一緒に暮らせますよ」


「・・・つかそのことなんだけど?なんで急に?」


勿論、あの3人同様に、秘書も一緒に暮らさないか提案したことは会ったがいつも断られた。


「・・・それはですね」

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