【火曜日 08:19】生活に困っていた女の子達をメイドとして雇っていたらもう遅いされた。
少し復活したエアコン
第1話
俺は高校生にして、会社を立ち上げた。
最初はかなり順調だった。しかし、2年目にして急遽稼ぎが見込めなくなり、会社を畳むことにした。
雇っていた従業員達には新しい仕事先を見つけた。
「勇気、メイドをクビってどういうことよ!!」
メイド兼クラスメイトの春川 春。いつも明るくてムードメーカーだった。だけど、彼女ともお別れだ。
「ごめん・・・でも、これからな生活で困らないように新しい住居も金も提供するよ。あと会社が倒産するからクビとはちょっと違うかな」
「ご主人様、こんなの酷いです!」
メイド兼同学年で隣のクラスの夏川 夏。いつも敬語で、メイド達を仕切ってくれている。
「みんな本当にごめん。でもすぐに倒産ってわけじゃないんだ。こんなことになってしまった以上、みんなの大学や進学先まで面倒はみるから」
「私も嫌」
メイド兼後輩の秋川 秋。彼女は口数が少なくて、隙を見ては仕事をサボってゲームをしている。
「でも、会社が無くなるからどうにもならないんだ」
「なら、会社潰さなきゃいいじゃん!!」
「そうよ!!」
「ごめん、でも無理なんだ。今の状況じゃ、どんなに経営を続けても経営は傾き続けていくんだ。そうなったらみんなを不幸にしてしまう。そうなる前に社員やみんなのことも考えて、会社は畳むことにした」
「そ、そんなの嫌よ!絶対いや!」
「私も嫌ですよ、メイドやめるなんて」
「そうだそうだ!」
「本当にみんなにはお世話になったし感謝してる。出来ればこのままにしてあげたい気持ちもある。けど、畳むなら今が一番丁度いい時期なんだ。」
「勇気」
「ご主人様」
「・・・」
「本当にごめんね」
彼女達三人は大学の進路が同じだったから、三人に家を買ってあげた。そして、しばらくの間生活に困らないよう、生活費と大学の学費を振り込んでおいた。
俺は会社のことで手いっぱいで、進学の用意が全く出来ておらず、一浪決定している。
でもお金もあるし来年に備えることにした。
そう、仕方ないことだったから、みんなは受け入れてくれたんだと思った。
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