8話 最初の活動をどうするか...

 部活が作られて何も活動をしないまま2ヶ月が経ってしまっていた。

 オレらは普通に生活をし、普通に遊んでいた。……時に思う。なんで部活を作ったんだろうかと。確かに学校の規定通りどこかしら入らなければならないとはいえ、そんなつもりで作ったわけではない。だから、、、

「そろそろ何をするのか話し合おうぜ。」

 オレはみんなを放課後集めて会議をすることにした。

「んー、でも今は体育祭で忙しいからさー。」

「そうね、私たち女子はち、チアをやらなきゃ行けないから練習しないといけないわ…。」

「そうそう、だからワタシたちは忙しいってわけ」

 彼女たちは一斉に言い出す。後1週間後に体育祭が始まると考えると忙しさは自ずとわかる。でも

「だとしても、何をするかという計画を立てるだけなら別に良くないか?」

「まぁ悪かねーな。だとしてもどんなジャンルをするかだな。」

 ジャンル決めは確かに大事だな…。

「じゃあ海に行くのはどうかな?夏休みの合宿みたいな感じでどう?」

 流石だな瑠衣。だけどそこで何が得られるのだろうか…。

「名目上は海の掃除やビーチでのバイトをして盛り上げる!そして、近くの神社でお祭りやるだろうし、そこで屋台の手伝いをするとかは?」

 それはありだな!だとしたら場所を考えなくてはいけない…。

「場所は翠翔海岸はどう?あそこは広いし、近くに大きな神社があって、お祭りと花火大会もやるからいいかなって思うのだけど」

「ナイス!!さすがカナメっち〜。」

 よく分かるな。一度行ったことでもあるのだろうか?

「じゃあ最初の活動は夏休みに合宿という名の課外活動でいいか?」

「「「「「賛成!!」」」」

 よし、これで問題は解決した。後は体育祭終わってから考えよう。

「ふっ…。」

「何ニヤニヤしてるんだ柊…。」

 おっといけないいけない。

「いや、楽しくなってきたなって思ってさ!」

「そうだね、ボクもそう思うよ」

 あぁ、そうだ。オレはこんな学校生活の青春を送ってみたかったんだ。

 そう言いながらオレは夕日に手をかざし窓の外を眺めるのだった。

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