メテオブレイカー

第15話 騎士団

　とりあえずダンジョンを通過するのは無理だったな。あのクラスのモンスターを相手にしていたら、とてもじゃないが、体力がもたない。

　ノアのヒーリング、アイズ🐕の未知数の力も、戦力にはなっているが…この先どうなるか。

【この先二人を…アイズ🐕は犬だか、連れて目的地まで行けるのかな?ドレイクどう思う?】

【守りながら行くのはきついな。ノアのヒーリング系は助かるが、さてどうするか】

【アイズ🐕くすぐったいって…もう、ほんとに可愛いね。アイズ🐕大好き!】

　アイズ🐕とじゃれついてる。無邪気な性格は変わらないな。見た目は思いっきり可愛くといつか、本当に美少女になってる。

【ドレイク、例え安全な村があっても、あれほど美少女だ。それも危険だと思わないか?】

【確かに…少なくとも俺は惚れてるよ】

【惚れてるのか?】

【もう正直になるよ。それにお前もだろ?】

【確かに…】

【ワンワン!ウーーーーー!!】アイズ🐕怒ってる…

たぶん、アイズ🐕は俺も惚れてるって言ってるな。

…………………何だ!この気配……………???

【ワン…ワン…キューン……】アイズ🐕怯えてる?

【危ない!レイヴァス!!】

ノアの声が聞こえると同時に、背後を取られた!!

【やばい!!!】

すかさずドレイクが剣を抜こうと…動かない…

【ドレイク避けて!!】

【駄目だ…やられる…】

その剣はドレイクの肩に触れる直前で止まった…

【おいおい、こんなんで大丈夫か?そのお嬢さんだけだぞ!俺の気配を読み取ったのは。あと、その🐕だな。たいしたものだ】

　レイヴァスとドレイクは動けるようになった瞬間、剣を構えて、ノア達を守るように…

【ドレイク、行くか!!】

【よし、二人がかりで!!】

二人がかりの剣は…振りかざして…止まった!!

【馬鹿か?何度やってる?】

何者だ?とんでもない敵と遭遇してしまったのか?

【ウーーーーーワンワン!】アイズ🐕

アイズ🐕が、凄まじいオーラを放ち始めて…

【ストーーーップ!!やめておくよ、ほら】

レイヴァスとドレイクが、動けるように…

【その🐕の、それ食らったら持たん。落ち着け、俺は元騎士団のドミニオンだ】

ドミニオン?…ノア、どうした?震えてる…

【ドミニオン!!騎士団だったの?どうして?】

【綺麗になったな、ノア。気をつけろよ、この二人もお前に好意というよりも、女として見てるぞ!】

【ずっと探していたんだよ!連絡くらい…】

【すまん、とにかく無事で良かった】

誰だ?ドミニオンって。ノアとの関係は?

【脅かしてすまなかった。全てを説明する】