第1話 貨幣という道具

 貨幣とは、お金のことを指します。

 今日のような、紙幣であったり硬貨の様なカタチを呈するようになった時期は、所謂『四代文明』が謳歌していた頃まで遡れます。

 元々は、物々交換の仲介役となった、塩なり、宝石などの石や美しい貝殻を経て、現在の形に収束したのでしょう。

 世界史上には、様々で沢山の貨幣が存在しましたが、国力という力関係の中、自然淘汰されて行きました。

 面白い事実を述べるとすれば、貨幣は宗教誕生以前から存在し、宗教は心の自由を謳いながらも貨幣という名の権力に翻弄されてきました。

 今日に至っても、宗教と貨幣の蜜月関係は、更に親密度を増し、我が国に至っては優遇税制に浴したいあまり、宗教法人の売買が闊歩、新興宗教の母体となっている始末です。

 滑稽な話しじゃないですか!

 金さえ払えば、神様を買うことだって出来てしまうんです。

 非常式だ、節操が無いと怒られる誠実な信者さんがおられることも、わかっておりますが、現実は実に泥臭いモノなのです。

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