41話
「お、おい今、カズって」
「え・・・えっと・・・何のことかな?」
どうやら、遊ばれて居たのは俺のようだ。
「いつから知ってた?」
「・・・ち、違うの。今思わず・・・出ちゃってその・・・」
「誤魔化すなよ。アクセント、言い方。俺の彼女そのものだ。」
そもそもそれは俺は確定で知ってるし。
「・・・本当にごめんなさい!!」
「・・・っ」
「騙すつもりなんて無かったの!!本当にあれもネットの軽いノリみたい感じだった。リアルでも会ったことないし!!」
「なら、リアルでも俺にその話をすれば良かっただろ。」
「・・・だって、いつまでもカズくん買ってくれなかったし」
「それは関係ないだろう。いつもvrの話は聞いてだろ。」
「・・・そうだけど、そうだけど!!私はカズくんと来るのずっと待ってて彼氏だってリアルでカズくんとの幸せな生活になれたから、vrで寂しくて」
「なら、相手は誰でも良かったのか?」
「・・・違うよ!!」
今のは俺の言い方にかなり棘がある。そうと答えても悪いし、違うよと言われても
「なら、アイツは良かったんだな。」
「違うって!!カズくんに、あなたがカズくんと分かってから別れてたし!」
「・・・」
「ずっと、待ってたんだよ。ずっと」
彼女はそうやって、本当に辛かった顔をする。
俺はな正直
「やめろよ。本当にマジで」
「・・・何が?」
「そうやって、ずっと俺が買わないみたい態度をすんのよ!!」
「!!.」
「ムカつくんだよ!!俺だって!ずっとやりたかったさぁ!!お前より俺の方がやりたかった。お前が知る前から知識だって付けてた!!やりたいゲームリストもオススメする前からあった!!付き合う前から金も貯めてた!!」
「・・・」
驚いた顔をする。
マジで、マジで何なんだよ。
「何だよ、言ってたよな!!リスト見せたこともあったよな!!そんなに俺とやりたいなら、金を貸せよ!!俺の親にも頼めよ!!」
「・・・っ」
「俺がこのvrを買うのにどれだけ苦労したと思う。どれだけ、春が一人で寂しくやってるのを辛く我慢してたと思うんだ!!」
vrのアカウントだから本当に涙を流しているか分からない。
「知ってるだろう!!俺の家が金が無くて、俺も家にお金を入れてること自体!!」
「・・・知ってる、」
「春こそ、家にお金入れるてるのかよ?携帯費払ってんのよかよ??食費だって払ってんのかよ??」
「払ってない!!払ってないよ!!」
「そうだろうなぁ!!分かるか??俺がどれだけ辛かったか、みんながしなくてもいい、当たり前に払ってもらえるのに、俺は働いて金を稼がないといけない。時間だって取られる。買ってもらいたいvrだって、買えない!!」
「・・・ごめん、ごめん」
「俺だってなぁ、ずっと、ずっと楽しみだったんだよ。俺の理想だったよ。この世界の凄さも、世界も・・・やったことないはけど、想像と情報でわかる。だから、だから・・・こっちでも毎日春にあって、ずっと・・・ずっと幸せになれると思ってた。」
「・・・お願いだよ・・・その幸せになれるチャンスを」
「いや、悪いなぁ。俺は相当純粋恋愛やろうみたいだ。たった一回、それもvr世界の浮気でも許せないみたいだ」
「カズくん!!」
「俺は、そもそも浮気だけじゃ無くて、騙されてることを知った。辛さを全く理解されてないことも分かった。」
「私は、」
「これでもう、別れるぞ。」
「いや、いやぁ」
「もう学校でも話かけるなぁ」
俺は手を伸ばして来る。元カノを無視してログアウトをする。
ーーー
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