リセット (Re:Set)

たけ

第1話 救出作戦

9時30分マレーシア、ザ・リッツ・カールトンホテル前、車道には何台もの黒の護車両に囲まれた白のオープンカーがホテルの前へと車を止めた、護車両二台は白のオープンカーの間へと車を止め、SPと思わしきスーツを着たがたいのでかい男が白のオープンカーの方へと歩いた、男はオープンカーの横に着くと颯爽に後部座席の車のドアを開けた、ドアが開くと派手なジャケットを身につけた東堂教授の姿が顔を見せた、「待ち合わせの時間よりも少し早すぎたな」そう呟くと東堂は腕時計を確認した、その数分後には数人のSPと共にホテルザ・リッツ・カールトンへと入っていった、「時間だ、」。

東堂達はホテルへと入るとエントランスに置かれた木の座席へと東堂は座った、その横の座席にはSP一人が配置し、他のSP達は別の場所へと移動した、ホテルには数々の国から儲けを得た資産家達が泊まりに来る、東堂にとって余りこの場は好きではなかった、座席にもたれ込み時々時間を確認していると、SPの席とは反対の席から一人のスーツを着た男性が東堂の横の座席へと座ってきた、「シャンパンはお好きですか?」突然その男は軽々しく東堂に話しかけきた、「ほら、今晩は存分に飲めるはずなんでね」そう話すと男は手を差しだしてきた、「まさかこんなところで日本人と会えるとは思いませんでた」東堂はそう応えると男の手を握った、その行動に横のSPは警戒心を露にしだしている、「よく貴方の自署を読んでいます、実に素晴らしい研究をしてらっしゃること」男は時々笑顔を見せながら東堂について語り始めた、何かとこちらを知っているようであった、「そうですか、それは光栄ですね」東堂は多少の警戒を持ちながらも、徐々に心を開いていった、「君は何故マレーシアに?」そう問い掛けると男はこちらを振り向き軽く口調で応えてくれた、「商談です、実は少し株をいじってましてね」 「そうですか、では貴方も誰かと待ち合わせを」 「えぇ、 そうです」軽い会話が続いていると突如地震のような大きな揺れが起きた、エントランスに設置されているシャンデリアの揺れ方がその地震の大きさを表している、東堂達は困惑しながらも座席からは立ち上がらなかった、その2分後には揺れが収まった、「突然でビックリですね」 「えぇ、」すると突然さっきまで東堂に見せていた笑顔が消えその男の表情は深刻な顔付きに変わっていた、「どうかありました?」東堂は疑問に思いついその男に問い掛けた、「貴方は何故かマレーシアに?」すると逆にその男から問い掛けてきた、「それは、貴方には関係のないことです」東堂はそう応えた、「そうですか、ではこれは何です?」すると男のポケットから録音機が出てきた、「!」東堂はその男の手にする録音機を見てある事を思い出した、「密かに武器商人と協力して核兵器を開発しているとこのテープに入っています」そう話していると突然東堂は立ち上がりその男の襟を握り締めた、「何故それを知ってる!お前は誰だ!」すると我慢していたSPも等々立ち上がった、「お前まさか、」すると男は東堂の頭を掴み耳元に近づかせ一言呟いた、「私は貴方を助けに来たスパイです、今貴方が待ち合わせている人物は口封じの為にこれから貴方を始末しに来ます」その言葉に東堂は理解が追い付かなかった、「一体どういうことだ!」 「Get away from it!」SPが不審なその男に警告をかけ銃を構えた、「詳しいことはまた後で」そう囁くと男は東堂から離れ座席からゆっくりと立ち上がった、

「Who are you!」次の瞬間、男は一瞬の隙で銃を持つ腕から関節を取り、銃を奪った、そして、「バン!」男はSPを射殺した、エントランスからでかい銃声音が鳴り響いた、「なんて事を!」動揺を隠しきれずパニック状態でその場に立つ東堂の方を振り向くと、東堂の頭にレーザーポインターが照らしていた、「伏せろ!」次の瞬間には男は東堂の方へと飛び込み床に身体を倒した、「バタン!」床に倒れた瞬間、弾が離れたところで弾かれるのが見えた、東堂はすぐに身体を起こし弾が飛んできた方を見上げた、見えた先には、さっきまで共に行動していたSPの一人がスナイパーを所持してこちらを狙っている姿が見えた、「まさか、」東堂は腰を抜かし恐怖で動けなくなってしまった、すると又再びスナイパーが引き金を引き出した、「逃げろ!」その瞬間弾は東堂の頬に微かに通過して頬から血が流れ出した、「はぁ…」東堂が諦めかけていたその時、男が立ち上がって放心する東堂の身体を起き上がらせ出した、「何してる!君も撃たれるぞ」そう強く言い放ったが男は気にすることなく東堂を立ち上がらせた、「貴方はまだ死んではいけない」 「バン!」再びスナイパーが襲ってきた、「東堂教授、これからホテルの406号室に送り届けます、そこに救出チームの仲間がいるので、そこまでに辿り着くのが辛抱です」 「君は一体何者なんだ?」 「初めまして、エージェントの南条と言います」そう正体がわからなかった男は自分の名前を明かした、「いいですか、私が2度この銃で援護します、敵の動きが静かになればその瞬間に、部屋へと繋がる廊下へ走ってください、」南条は冷静に東堂に策を伝えた、「わかった、君は大丈夫なのか?」

「私は大丈夫です」。


「Did you get rid of it?(始末したか?)」スナイパーのスコープには、テーブルの下や椅子に隠れる二人の姿を捉えている、SPに扮装したスナイパーはとある人物に連絡を受けていた、「Not yet(まだです)」始末しきれない事にスナイパーは憤慨し、無我夢中で引き金を引き出した、「バン!、バン!、」

「伏せろ!」咄嗟に廊下へ走ろうとしていた東堂を南条は引き止めた、「敵が静まるまで待て」 「わかった、」南条は警戒しながら上を見上げた、その時だ、敵のスナイパーが何者かと話しており一瞬一瞬で視線がずれている時がある、南条は合図をかけた、「今だ!走れ!」南条の叫びと共に東堂は走り出した、そして南条は標的をこちらに向けるため手にしていた銃で、スナイパー目掛けて引き金を引いた、「what!?」次の瞬間にはスナイパーは遠距離から頭を2発撃ち込まれてた、「グゥァワ!」スナイパーはその場で倒れ頭から血を流した、「What happened?(何が起きた?)」スナイパーからの応答が突然途絶えた通話相手は何度も名前を呼び掛けた、南条は銃を構え、2階を確認するとすぐに東堂の後を追い始めた、走り出した時には別の部隊から南条は狙われ弾が放たれるが、決死の回避でエントランスから抜け出した、走り続ける南条からは緊張で心臓の鼓動が高まり続けた、すると走っている先に東堂の姿が見えた、「南条さん!こっちです!」東堂のすぐ側には2階に繋がる階段が見える、しかし、突如東堂の後ろ奥から黒色の格好で武装したテロ集団が姿を表せてきた、こちらを見つめる東堂はまだ後ろに気づいていない、「後ろを見ろーー!」南条は叫びながら銃を振り上げ銃弾を撃った、「バン!、バン!」東堂は慌てて後ろを振り向き階段とは反対方向のエレベーターへと向かった、エレベーターは今丁度南条と東堂の間に置かれている、逸早く南条はエレベーターへと辿り着き扉を開けた、その隙に南条は銃を放って東堂を援護した、次の瞬間、東堂は南条の方へと飛び込みその勢いのまま二人はエレベーター内へと入っていった、「ボタン押せ!」すぐに起き上がり東堂は4階のボタンを押した、エレベーターのドアがゆっくりと閉まるその時、「ガチャン!」突如エレベータードアが閉まる数前に一人のテロリストが微かな間から侵入してきた、「!」必死に南条はそのテロリストを後ろへと蹴りを入れたが、力強くで中へと入った、「教授は離れて下さい」上へと進み出したエレベーター内では南条とテロリストが静かに睨みを効かせた、その場は計り知れない緊張感で溢れている、ふとエレベーター内のモニターを振り向いた瞬間、テロリストは東堂に殴りかけてきた、南条はすぐに阻止して二人は激しい取っ組み合いと化した、「グウゥワァ!」南条とテロリストの攻防はお互いに殴りかかろうとするが攻撃が塞がれる、互角状態であった、「もうすぐです!」東堂はモニターから4階が映し出されると南条に呼び掛けた、「チーン、」4階のエレベーターが開いた、ドアが開くと共に南条はテロリストの方へ飛び込んだ、「早く合流地点へ!」 「あぁ、わかっている」東堂は先に走り出し、倒れ込むテロリストを退けて南条は後に続いた、「待て!」突然その声に南条の足が止まった、南条は理由のわからない疑問を感じしばらく倒れ込むテロリストを見ていると、「何してる!南条早く来い」奥の廊下からの仲間の呼び声に気づき、仕方なくその場を後にした、南条は回りを警戒しながら素早く合流地点の406号室へと辿り着いた、部屋の前へと来ると3回ドアをノックした、すると部屋のドアが突然開き南条は中へと入っていった、「教授の容態は大丈夫か?」 「あぁ、大丈夫だ心配ない」南条は早足で部屋の奥へと歩きながら同じ仲間である高橋に話し始めた、「ここまでに来るのにわかったことがある、敵は二つ、そのうち一つは設計図を狙っている過激派組織だ」南条は続けて話続けた、「だとしたら厄介だな、これからどうする?」

すると南条は東堂が居座るリビングへと着いた、東堂は冷静を装って我々の会話を耳にしていたが恐らく東堂は自分の立場がどうなっているのか理解が出来ず焦っているだろう、しばらく南条は次の策の応えが浮かばなかった、「狙いは私何だろう、君達は逃げてくれ」

「いえ、それは出来ません、」 「おい南条!まだ伝えてないのか?」高橋は南条にそう言いかけた、南条は深くため息をついて口を開いた、「敵はあなたと、あなたが作ろうとしているエネルギー開発の設計図を奪って悪用しようとしています、だから諦めたら我々の負けですよ」するとその言葉に東堂は立ち上がった、「設計図はこのUSBに積めている、君達を信用していいんだな?」東堂は息を呑んで二人に問いかけた、すると突然部屋の外から爆発音が聞こえてきた、突然の爆音に三人は驚きすぐに警戒体制に取りかかった、「敵が接近してきてる!」 「なぁ高橋、ロープはあるか?」突然南条は外を見つめそう問いかけると高橋は笑顔で応えた、「運が良かったな、」。

二分後には、高橋は身体にロープを巻き付けて、東堂を支えながらホテルの壁へとゆっくりと降りていた、そして南条は部屋へと残りロープをテーブルなどに縛り付け二人を支えている、「後もう少しだ!踏ん張ってくれ」高橋は冷静にそう訴えた、まもなく降りようとしているところを部屋の外から敵が歩いてくる足音が聞こえてきた、「まずいな、」南条は焦りだしロープを握る手には汗が流れ出し、ロープが滑りかけている、「後もう少しだ!」

緊張が漂うその瞬間、咄嗟の判断で南条は手を離した、すると突然の重さでくくりつけていたテーブルは窓の方へと飛び出していき、南条はドアから隠れた壁へと移動した、次の瞬間にはあのテロ集団が侵入してきた、入ってきた途端に南条は敵の部隊と撃ち合いと化した、その頃高橋と東堂は突然の落下で高橋は背中から落下したものの、命は無事であった、「大丈夫ですか!」そう問いかけるも高橋は気にすることなく東堂を近くの道路に止めた救出チームの車へと乗るよう促した、

「畜生、教授は無事か!」南条は激しい猛攻を受けながら壁に身を隠し高橋との通信をしていた、「安心しろ、教授は仲間の所へ保護された」   「フー、それなら安心した」一先ず南条は落ち着いていた矢先、悲劇が起きてしまった、「ドーン!」 突然外から大きな爆発が起き、大きな炎が窓の外へと、座り込む南条の目の前に現れた、「まさか。」

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