〝優柔不断〟なキミでも。

二宮みぃ。

〝悲劇〟の始まり。



(あっ!)




そう思った時には、もう遅かったらしく。




私の、体は、瞬く間に宙に浮いていて。




気づいた時には、体に大きな痛みが走っていた。




何が起きたのか?なんて分からないけど。




大きな痛みと共に冷たい感触と、

ベタベタした感触が自分を覆うのが分かる。




それと同時に........................




「きゃー!嘘でしょ!?」


「七里さん!大丈夫!?」


「しっかりして!救急車!」


「誰か!早く救急車呼んで!」


「せんせー!早く!」




切迫詰まったような複数人の声が、

あちこちから、聞こえてきてる。




そんな中、

私、七里みなみ(ななさとみなみ)は、

大勢が見ている目の前で。




ゆっくりと瞼を閉じて、

──────意識を手放した。




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