第3話 魔法は....使えないだとぉぉ!!

歩けるようになってから、我はこの家にある全ての本を読み漁った。我が召喚主たちの身分は、残念ながら平民であるため、世界の機密について書かれているような大層な本は我がラボには置いていない。だが、ラボにある本だけでも最低限の知識は身についた。



さて、話は変わるが我が同志読者たちよ、力なきものに明日はあると思うか!?わかるだろう、答えはもちろんないのだ!力無いものはとっとと、天界に帰るのだ!(部屋に戻っていろ)




だから、我も今天界に帰っている。



魔法が使えないと知ってしまったからである。もう一度言おう。魔法が使えないのである。正直言って意味がわからない。ふざけるなよ。宝珠とかいうただ色のついたビー玉みたいなタマッコロがないと魔法が使えないとか....


この世界は終わっている。早く主人公特権よこせ。ビー玉なくても魔法使えるようにしろ。滅ぼすぞ。



ん?



主人公特権....!!?


(そうだ。我はなぜ、こんな簡単なことに気が付かなかったのか。我は今、邪神からの攻撃を受けているのだ。我の持ちうる、主人公特権のチート魔法が封じられているに違いない。確かに、我がサンクチュリアに違和感を感じる)


我が推測するに、何らかしらの覚醒イベントが起きて、そこでその魔法が解放される。そうに違いない。ストーリー展開的にも確実だ。ならば今は、魔法以外の手段を模索するべきだ。


「おい、女召喚士。魔法以外に戦闘手段はないのか?」


「あるわよー。闘気って言うの。練習してみる?結構大変よ?」



ほらあった。魔法以外の、我の天才的センスを発揮する場所が。











あとがき


こんにちは。読んでくださりありがとうございます。プロットを作り直した関係で、少し話を改定しました。



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