条件反射

指を差し出すとサッと乗ってくれる手乗りインコ、かわいいですよね。


インコを手乗りにさせるには、人の手が怖いものではなく、安心出来るものだと認識させなければなりません。

一番早いのは、雛から育てること。

飼い主の手から餌をもらって成長することで、人の手は怖くない、良いものだと覚えてくれます。


成鳥になってからだと警戒心が増しますが、時間をかけて信頼関係を築けば、大体の子は手乗りになってくれます。

ペットショップからお迎えする場合は、ペットショップで人の手に慣れているので、成鳥でも環境に慣れさえすれば、すんなり手乗りになることが多いようです。




うちのオカメさんは手乗りインコ。

羽根が生え揃いかけた、中雛ちゅうすうの時にお迎えして、私が育てました。


オカメさんにとって私の手は、安心安全のもの。

私が足元に指を持って行くと、オカメさんはサッと乗ってくれます。

しかし、家族が同じように指を持って行くと、ほとんどの場合、後退りして威嚇します。

人間の手が怖いものでなくても、無条件で乗ってくれるのは飼い主の私だけなのです。


……ふふふ、優越感。




さて、そんなオカメさんに、ひとつ実験をしてみましょう。

オカメさんがテーブルの上で遊んでいる時に、指を前に持って行き、動かさずに待機します。


オカメさんは当然サッと乗ってくれます。

これは条件反射。


そのまま手を動かさないと、遊んでいたことを思い出すのか、『用がないならじゃましないでよ』と言うように指から降ります。

しかし、その後遊びを再開するのかと思いきや、指が前にあるので『あれ 指がある』と、もう一度乗ってしまうのです。

そして、動かない指に降りて登ってを繰り返します。


それは正に、踏み台昇降運動のよう。

おお!

有酸素運動だよ、オカメさん!




何巡か繰り返すと、さすがのオカメさんも嫌になるらしく、『いいかげんにしてっ!』と指をひと噛みして離れて行ってしまいます。

拗ねてるみたいで、それも何だか可愛い…。


つい時々やってしまう、おバカ飼い主なのであります。


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