僕が叶えてあげる

ぼんやり夕焼けを眺めていた。涼しさを感じても、じんわり汗は滲む。


「もうすぐ夜だよ。帰ろ」


僕の手を引く君が、血を分けた弟じゃなければ。そう思っては心を閉ざす。


「ね。一番星見つけたらさ、兄ちゃんの我儘も叶うかもよ」


僕の我儘なんて、叶ったら困るくせに。困り眉の笑顔に胸が高鳴る。


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140字でSSのお題ったーにて

『世界は変えられる』をお題に


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