第37話幻の偶像

「あ、ごめん為で名前呼んだ。」


頭を掻きながら謝罪したがその方が私にピッタリと呼び捨てを肯定した何丘美玲。


 GID・真性のトランスジェンダーだった。


35年前にチークダンスの手解きを受けたあの少女は、幻の偶像だった。


 少なからずともあのトキメキは、真実だった筈。


 そしてノスタルジーと共に俺の目の前に居る女に男の本能を掻き立てられている。


 なにしているんだ孝!


相手は歴とした男じゃないか!?


「もう手術をしたの?」コクりと頷いた。


「でもアリナシなの・・・。」


ということはイチモツは着いていて、睾丸だけ除去した訳だ。


 男性ホルモンの基を絶った訳だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る