クラブナウ!

店内のホールにはガチャガチャな音楽がガンガン響いている。

若い男女が騒いでいた。


 みんなで楽しんでいるらしい。


 楽しそうだな・・・。


が、この部屋はバッハの組曲が流れている。


し、客は勝手に躍っていた。


 俺も手降り腰振り適当に上下肢も振っていた。


 所謂パラパラとかクラブミュージックだ。


躍り疲れて明るいVIPルームに入り腰を落ち着けてオレンジジュースを飲んだタイミングで声を掛けられた。

 女性はまだ立ったままで俺のリアクションを待っていたように思えて、手を拡声器の様に頬に当てて、「どうぞー!」

と言ったが彼女はガラス越しに躍っている若い男性客を観ていたから気付かずに立ったままだったから俺も立ち上がり、どうぞという手招きをして空席に彼女を招い

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る