雑記

雑草

何のために書くのか

 文章を書くのは、もともと好きだった。特に、自分の考えていることを文字に起こすのが好きだ。頭の中でぼんやり考えていることが文字になると、クリアになって整理されていくのが分かる。あとから読み返して、こんなこと考えてたな、と思うのも楽しい。

 自分のことを、自分であ~私こういう人間なのね、と分かる瞬間が好きだ。自分でも知らない一面を見つけるのが好きだ。自分への理解がアップデートされていくのは心地いい。


 反面、自分のことを人に話すのは得意じゃない。何か困ったことや悩み事があっても、誰かに相談したことはほぼなかった。自分のことで人の手を煩わせるのは申し訳ない、と思ってしまい、人を頼るということをあまりしてこなかった。だいたいのことは自分の中で完結させてきた。

 人に話すのが苦手な理由は、人に話す=他人に知られた時点で、その話した内容が事実として確定してしまうから、というのもある。例えば好きな人ができたとして、そのことを誰かに話してしまうと、私はその人が好きである、というのが事実として確定してしまう。誰にも話さず私の胸の内にしまっていれば、私の好きな気持ちはないのと同義である。私にとって悩み事の大半はあるべきではない、自分の中に存在してはいけない悩み、感情なので、自分の中でうやむやにしてしまうことが多かった。伝わるかなこの感覚。


 それが今こうしてだらだらと自分の考えを人様に晒しているのは、以前他のサイトである文章を公開したときに、お褒めの言葉をいただいてしまったからである。才能あるよ、と言われその気になり、じゃあ晒してみっか!と思ったのが一つ。

 もう一つは、単に自分の中に抱え込んでいるものが重くなりすぎてしまったから。約四半世紀生きてきて、誰にも話さずもやもやしたものを溜め込んできたのが、そろそろ限界だなと感じ始めた。その吐き出し先にここを選んだ、というわけ。知ってる人に話すのはまだハードルが高いので、ネット上のどこの誰とも知らない人ならいいか、と思ってのことだった。



 そんなわけで、これからもだらだらと書いていきたいと思います。

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