147天剣のキラメキとキル 5
その後1時間キルはリザードマンを倒し続けた。
そして遠くに上位種の姿を確認できる様になった。
奥にはブルードラゴンが見えてきたので有る。
リザードマンの頭越しにブルードラゴンの首から上が見えていたので有る。
ブルードラゴン、、、中型のドラゴンで冷凍ブレスを吐いて敵を冷凍する。
背中の翼で飛行することも可能で有る。
リザードマンの上位種ってドラゴンなのかよ、、ってツッコミを入れたくなった。
「上位種のドラゴンが見えてきましたね。」
「そうだね。あれがコイツらのボスなのだろう。」
ドラゴンを見てグラが闘志を漲らせている。
サキ、ロム、ホドは表情が固まっていた。
「さああて! ドラゴンまで撃ちまくりますよ〜」
キルが気合いを入れ直した。
「あれはブルードラゴンよ、冷凍ブレスに気を付けましょう。」
サキが大声で注意を促す。
ブルードラゴンにはダンジョンが狭いらしく首を天井に当てない様に縮めている。
ブルードラゴンがいるあたりはダンジョンの幅が広くなっていてちょっとした部屋の様に幅が10m四方は有りそうだ。
キルが魔法を撃ち続けドラゴンがどんどん近づいて来る。
ブルードラゴンが首を振りかぶる様な動作をしたのが見えた。
「ブレスが来るわ!」
キルが無詠唱で防御アーツの拡大シールドを展開した。
これは盾使いの使うアーツで有る。
続け様に魔法攻撃吸収、物理攻撃反射も発動させる。
ブレスという奴は魔法なのか物理なのかよくわからない。
がしかしこれでブルードラゴンのブレス攻撃による被害はゼロだった。
ドラゴンの前にいたリザードマンが凍りついていた。
キルはすかさずマシンガン爆裂バレットで凍ったリザードマンを打ち砕いた。
魔石へと変わるリザードマン。
ドラゴンへの道がひらけた形である。
キルは通った射線を利用してドラゴンに魔法で遠距離攻撃をくわえる。
マキシマサンダーを食らわせてドラゴンを感電させて動きを止める目論みである。
ドラゴンは雷撃を受けて麻痺状態に陥った。
周りからリザードマンが押し寄せてくる。
ドラゴンに集中攻撃をかけたい所だがリザードマンを無視する訳にはいかない。
サキも魔法攻撃を始めた。サイクロンカッターがリザードマンにダメージを与えて行動を阻害した。
キルもマキシマサンダーを続け様に撃ち続けた。
リザードマンが魔石に変わり攻撃がドラゴンにも届いていた。
ドラゴンは麻痺状態を継続させられた様である。
5人はドラゴンの方に近付きながら周囲のリザードマンを殲滅していく。
ここまで来ればリザードマンをできるだけ早く殲滅し尽くしてドラゴンに専念したいというものだ。
グラとホドが広間の端にいるリザードマン達に斬りかかる。
サラとキルがドラゴンに魔法攻撃を加え続けた。
グラとホドはキルの雷撃を避ける様な位置どりでリザードマンと戦っていた。
ロムはサラの防御のためにリザードマンに備えていた。
一気に乱戦の様相を呈してしまった。こちらからそう持ち込んでしまったのだ。
グラとホドの反対側のリザードマンにマキシマサンダーを撃ち込みドラゴンに麻痺が続く様に攻撃範囲の端に加えておく。
サラが痺れているリザードマンにサイクロンカッターでトドメを刺していきリザードマンがやっと少なくなった気がする。
麻痺から解き放たれたブルードラゴンがまたしてもブレスの予備動作に入っている。
「ブレスじゃ!」ロムが叫んだ。
グラとホドがロムの方に駆けてきた。
キルはドラゴンにファイヤーボムを撃ってブレスの攻撃を打ち消そうとした。
ブルードラゴンがブレスを吐く。
その開けた口にファイヤーボムが命中して炎と冷凍の力が相殺された。
ドラゴンブレスが弱められてグラとホドを襲った。
その2人を守る様にロムが盾を構えて立ちはだかった。
ロムの大楯が3人をブレス攻撃から守りきった。
サラもドラゴンに風魔法を撃ち続けた。
キルはドラゴンを麻痺させるためにマキシマサンダーを喰らわせる。
ブルードラゴンが再び麻痺状態に囚われた。
グラとホドが周りのリザードマンを掃討しはじめる。リザードマンは数える程にまで数を減らしていた。
サラも魔法を撃ち続けている。
キルはミスリルの剣を抜き魔力を込めて残ったリザードマンに斬りかかる。
魔力を込められたミスリルの剣によってリザードマンが豆腐の様に切り刻まれる。
首と胴を切り離すことが効率的な倒し方だ。リザードマンの再生力は高いからだ。
魔石に変わっていないリザードマンは再生するから魔石になるまで切り離す。
リザードマンが居なくなり残ったブルードラゴンの攻撃に専念できる様になった。
キルはドラゴンにファイヤーボムを連射する。
麻痺が切れそうになるとマキシマサンダーを撃ちドラゴンの動きを妨げた。
動けなくなったドラゴンにグラとホドが切り付けロムも大楯で攻撃を始めた。
キルも近寄り剣で斬りつける。
4人の総攻撃とサラの魔法攻撃にドラゴンが魔石へと変わった。
「フーーーー。」キルが大きな息を吐いた。
広間の奥に3階層に通じる階段が見える。ここからは大きな魔物が出入り出来るくらいの広さがある空間が続いている。
ドラゴンが生息しているくらいだから広いのは当たり前かもしれない。
「下に降りる前にここで一休みしようじゃないか。キル君は疲れただろうからね。」
グラがキルのことを思いやって休憩を提案した。
キルは別の思いがあってその意見を受け入れた。
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