91 ケイトの頼み
ヤーゲル総合商店に行って特級魔力回復薬を100個(60万カーネル)買って来る。
魔石粉塵化というアーツが生えているので早速試してみる。魔石に手のひらをかざし粉塵化と念じると、レッドオーガの魔石が粉塵となった。レッドオーガの魔石の粉がアットいう間に出来上がっていた。
グレートミノタロスの魔石も粉塵化で魔石の粉にした。
これで⭐︎3のジョブスクロールを作ってみる。
聖職師、拳闘師 斥候 騎兵 聖騎士 アサシン 召喚師 モンスターテイマー 錬金術師 弓使い 鑑定士 弓使いの⭐︎3ジョブスクロールを作成
それらのジョブを⭐︎3にしておいた。10個のジョブが上級に進化した。ステータスが大幅に上がる。
グレートミノタロスの魔石を使い切りまだMPは2000以上残っているはず。
上級のスキルスクロールを作って見る。まだ作っていない紋様がたくさんあるのだ。
上級聖職師のアンチポイズン、ターンアンデッド、アノマリーキャンセラー、ホーリーアロー、上級拳闘師の飛竜拳の5個のスキルスクロールを作り魔法を身につけた。
残りをできるだけヒールの魔法スクロールを作ってみる。32個のヒールの魔法スクロールを完成した。意外にたくさん作れた事に驚く。
魔力を使い切ったので商業ギルドに魔石のチェックに行った。高そうな魔石が入っていないか聞きに行ったのだ。
此処で耳寄りな情報が飛び込んできた。
「魔石ではありませんがマジックバッグという非常に高価なバッグがたまたま入荷しております。収納能力は荷馬車10台分くらいと収納力はそこそこですが2億カーネルとお手頃の価格となっております。すぐに売れてしまう商品ですのでお早めに購入いただきた方がよろしいかと思います。」とギルド職員。キルが高価な買い物をする事を覚えていたのだ。
「買います。今お金を持って来ますので売らないでおいて下さい。」とキルは即決して金を取りに戻り蜻蛉返りで商業ギルドに戻ってきた。
「ハイ、2億カーネル。」キルは息を切らせながら金板20枚をドンと机の上においた。
「確かに2億カーネル御座います。お買い上げ有り難う御座いました。」深々と頭を垂れる職員。その顔はニンマリとしていた。
キルも荷運びに便利なマジックバッグを手に入れて大満足だ。
次の日約束通り新人を紹介された。上手くお金を得ることができずに冒険者を辞めようか悩んでいるという新人パーティーだ。
「こちらがキルさん。Cランク冒険者よ。2年目の14歳。Cランクパーティー( 緑の草原)のリーダーよ。」ケイトが紹介を始めた。
「で、ケーナさん。同じくCランク、この春最初にキルさんに紹介した13歳。そしてこの2人がエリスさんとユリアさん。つい2週間前くらいに紹介したばかりの13歳、でももうEランクよ。もうライガーをタイマンで倒せるくらいまで強くなってるらしいわよ。」
信じられないという顔で見つめ合う新人冒険者2人。
ケイトが紹介を続ける。「この2人がキルさんに指導を頼みたい新人冒険者のユミカさんとマリカさん。13歳で弓を使ってるんだけれど、ギフトは違うんだって。」
「ギフトは何なの?」質問するキル。
「拳闘師です。」大柄でガッチリとしたユミカが答えた。
「のう〜み〜ん、、、です。」茶髪ロングで青眼のマリカがオドオド答えた。
「戦闘職ではないんだね、俺もだよ。心配無いよ。強くしてあげられるから。」とキル。
「本当だよ。私たちもこの前までダメダメだったんだ〜。」とエリス。
「うん。うん。」とユリア。
「本当ですか〜?」とマリカ。
「やる気のある人なら大丈夫だよ。」とキル。
「やる気の〜めげ〜ちゃったところ〜〜なんですけど。」とマリカ。
「大丈夫だ。マリカ!私がついているぞ。」とユミカ。
「キル先輩の言う通りにやってればあっという間に強くなってるっすよ。」とケーナ。
「私も信じられないくらい伸びるのよね〜。どういう魔法を使ってるの?キル君。」とケイトが言う。
「スクロールですよ。スクロールを買ってもらって使うんですよ。」
「そんなお金ないですよ〜」とマリカ。
「大丈夫よ。出世払いだから。キルさんがちゃんと稼げる様にしてくれて稼いだ中から返済するだけです。何も考えなければいつの間にか借金はなくなってたくさんお金が残っちゃうんだから。」「うん。うん。」
「どんな魔法よ!」とケイトが驚く。
「稼ぎはみんなで均等に分けてるんすよ。キル先輩が1日に500万とか稼げば1人100万ずつみんなが貰えるっす。」
「何もしなくても〜。」とマリカ。
「それは流石に悪くはないか?」とユミカ。
「イヤ、面倒なんで均等割りですよ。」ただ強くなるのに必要な分のスクロールは俺から買ってもらいますけれどもね。」とキル。
「わかった。それでお願いしよう。良いなマリカ。」とユミカ。
「わかったわよ〜。ユミカ、私も最後にもう一回やってみる。」とマリカ。
「どうやら話はついたようね。後はお願いね。キル君。」ケイトさんが席を立ち受付に戻っていた。
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