blink out

清野勝寛

瞬きをする間に

君が隣にいる夢を見て目覚める。

もうすっかり太陽は昇っていて

僕は遅めの朝食をとった。

部屋は静かに僕を見ているようだ。


何か明確な目的はないけど

皆勤賞くらいしか自慢できないし

漠然と歩いてみる

「そりゃそっか」って思い出して


君の亡霊が街に溢れている

聞き馴染んだ筈の曲の歌詞が思い出せない

どうでも良いと思ってたことは

大抵、失くした後に輝くんだ


今が全てだとある人は歌う

道端に転がる空瓶が今の僕だ

理解出来るよ

「やっぱりな」って諦めたんだ


君の亡霊が街に溢れている

瞬きをすると消えてしまうんだ

過ぎ去ったどうしようもないことばかり

いつまでも恋しくて


君の亡霊が街に溢れている

君と語り合った曲の名前が思い出せない

大したことないと思ってたことは

大抵、失くした後に輝くんだ

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