231 進化の系譜 その203

 ワームを倒して喰われたロムを救出した。

ロム 「え? それだけでゴザルかっ!?」

トーコ「あーー……カルスが両手足を並べてる間に余計なことしてるから、魔力圧でワームの頭部が崩れ落ちたけど、その経緯要る?」

ロ&カ「いえ……」

トーコ「宜しい!」

マ&レ「やれやれ……(苦笑)」

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──人外レベル4 その28──


 ロムの両手足を配置し終えたので、魔力を練る。念の為、余計なちょっかいを掛けられないようにと結界を張ることにしたので皆を周囲に立つように指示する。


「んじゃ、始めるわね?」


〈了解したでゴザル〉


〈了解した〉


〈魔物が来ないといいね……〉


〈本当に……〉


 ……と、若干バラついたけどあたしの言葉の後に続いてほぼ同時に喋る従者ゴーレムたち。君たち、仲いいよね?(半ば嫌味だけど口には出さない……ってかあたしゃ聖徳太子じゃないんだから一斉に喋っても聞き取れないっての!←意識してれば聞き取れるけどもっ)


「あーー……よし!」


ぱしっ!……っと頬を軽く叩いて気合を入れる。


「……うーーん、関節部はボロボロだな。そのままじゃ接合は無理か……」


 解析を用いて関節部を視るけど、ねじ切られたかのように引き千切られてるので、一旦上腕部と下腕部に融合して接合部を滑らかにしてから関節部を新造することにした。それを両手足の4回繰り返すと、関節部を接合する為の滑らかな断面に変化する。


「……」


 まさかあれだけ頑丈な素材でも捩じられて千切られるとは思わなかった。まぁ……人体でも関節部は脆いからしょうがないんだろうけど……という訳で、腕輪のストレージに仕舞ってた素材を利用して新造する。


「……できた」


 ストレージから4つの関節パーツを取り出してカルスに渡そうとすると……


「あ、カルス。これ、関節の所に置いてくれる? 間違えないようにね」


 足なら半月板に相当するガードパーツがあるから膝と肘を間違えることはないだろう。左右の違いは無いので、左右の置き違いは問題は無い。


〈あ、はい……これは足の関節パーツでいいですか?〉


「うん、左右の違いは無いから、手と足の違いだけ間違えないでね?」


 という訳で、組み立ての準備はできた……え? プラモデルじゃないよ……あくまでゴーレムの修理です(それだとロボットみたい?……まぁ、強ち間違いじゃないのが何とも(苦笑))


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 組み立て終わったら強化も施す予定。何しろ、7層だってのにロムの構造が脆いって露呈しちゃったからねぇ……orz

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