かませ! モンゴリアンチョップ!!

ロ口

第1話 春菊をへし折るのはどこのどいつよ

ここは地球に似た惑星[omaenti_obakeyasiki]

地球から5億光年程離れている惑星だ。 以下からこの惑星のことを[kanta]と略させてもらう。 何故だか分からないが、地球の皆さんにはしっくりくるのではないだろうか。まあそんな話は棚の上にでも置いておこう。 いいや、神棚に置こう。

これから[kanta]に住む、そこら辺にいる何の変哲もない2人の朝の様子を楽しんで貰う。言い忘れていた、地球人の皆さんには意味不明に聞こえる話は全て[kanta]ジョークだ。出てきたら鼻で笑ってくれ。 できるだけ天井を見ながら。 はんっっっ、と。  

              それではどうぞ。


 田中「ア゜ァーー!! 朝!! 月曜の朝!! 鬱すぎる!! もう毎日残業every day。 きっついわ。 あのパワハラ上司にド○キで売ってる馬のマスク被せてやりてぇ。 アレめっちゃ臭いんだよな。 もう顔という顔に匂いが付くし、フ○ブったらこの世の終わりの匂いへと様変わりするし。 前、買った時に加藤が馬マスク被りながら、馬の鼻の部分に割り箸突っ込んで『馬の泥鰌掬い!』とか言ってヘドバンしたら鼻が思いっきり裂けて使い物にならなくなったんだよな…。 また買うか。」

スマイル田中はサングラスを徐ろに掛け、コーヒー豆を手で握り潰すと、熱湯に塩振りおじさんの如くパラパラと入れた。 そして田中は思い切りコーヒーを飲み込んだ。 

ダンッとカップを机に叩きつけ、田中は言った。

 田中「お湯だコレェッ!!!!」


             一方、加藤家では

 加藤「うわ、お前また来たのか。 お前は家では飼えないって言ったろ。 ほら、森かどっかへお帰り!!」

 加藤母「あんた太陽に向かって何言ってんの。 ほら、早く朝ごはん食べちゃいなさい。 冷めちゃうわよ。」   ズッズッ…ベチャッ。

 加藤「いや、コーンフレークに冷めるもクソもないから。 ていうか毎日言ってるけど、好きあらば小豆ぶちこんでくるのやめてくんない!? 俺、小豆あんま好きじゃなっ…グッ!?」

加藤母は、バァンッと加藤を壁に叩きつけた。

 加藤母「あんた…今、我々が信仰しているAZUKI教の教祖様、小豆様になんて言った!! 我々は尊き小豆を育てて貰えているこのご恩を仇で返す気でいるのか!!

お前にAZUKI教の全てを教え直してやる!!」

 加藤「グッ…この小豆パワー…。常人の一千倍を超えていやがる…!」

 加藤母「ふん…お前には生まれ持った力…、小豆1粒摂取するだけで、小豆パワーを100倍得られる力がある。 お前には素質があるのだ。さあ、我が息子よ。 共に小豆様に仕える従順な下僕となるのだ。 それこそ、私たちが生まれて来た理由…。

小豆を手から生成出来る私の能力とお前の能力さえあれば、AZUKI教を世界中に広められるのだ! 何と素晴らしきことなのだろうか!!」

 加藤「嫌だね!! 俺は小豆嫌いだし、こんな意味分からん能力なんていらないと思っている!! 正直、もう使いたくなかったが…。 母さん、あんたを倒すためにパワー全開で行かせてもらう!!」

 加藤母「ふんっ! 哀れな小僧だな!! 良いだろう! 掛かってこい!!!!」

 加藤「うおぉぉぉぉ!!!!」


                in会社

田中「お、どうした。 遅刻してくるなんて命知らずも良い所だぞ。」

加藤「いや…、母さんと闘ってた。」

田中「またか。で、今回はどう怒りを沈めたんだ?」

加藤「あずきバーを帰りに1箱買って来ることを条件に。」

田中「あーあ、給料の大半消えたな。」

加藤「もう本当に勘弁してほしいぜ…。」

パワハラ上司「貴様らぁぁぁ!!!! グダグダとくっちゃべってないで仕事に専念しろぉぉぉぉ!!!!!」


終わり

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