第2話

誰が為に生くかと問う少年

みんなのためという不道徳

自分がいる由の人生なのに


自分がいるから

陽に当たることができる

自分がいるから

騒がしさにこころ躍る


目を閉じれば、世界は終わる

皆泡にもならず消えていく

決して自分は消えてかない


ずっとひとりで

何も見えなくて

ずっとひとりで

誰もいなくって


ずっとひとり

ずっとひとり


そんなことを考えながら

少年に答えた「みんなのため」

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