本棚のない部屋
九月につくった短歌から選んだ十首です。
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今日のきみの服は流行かどうかの目では見ていたくないな
前髪が視界に入るみにくさは肺を患った野犬のようで
堂々とキスしてくれていいのにね右手の甲に蚊に刺され痕
空腹の音に親しむかなしさに氷の溶けた真水をあげる
ジュンク堂を後にする男の子になでられているきょうりゅうずかん
緑の葉喰い尽くされた瘦身にまだ絡んでる残暑の光
漫画読むしぐさが指でスクロール本棚のない部屋を浮かべる
晴れの日の壁がガラスのエレベーターベビーカーで眠るつるつるの鼻
宿題をなんとしてでも終わらせて
裂けるまで何度も開いた単語帳漫画本棚に噛ませている
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