第28話エール

 小さくて重い夢の欠片が、胸に宿った瞬間 《トキ》、初めて戸惑いを感じた。


 どう育てて良いか分からず、あちこちへ彷徨い、泣いて叫んではその欠片を捨てようとした。


 だけど、いつからか聞こえてくる名も知らぬ人達の声 《エール》が背中を押し、怖がっていた道への一歩を踏み出せた。


 さあ、ここからもっと遠くへ進むから……


 見てて!


 成長する私達を。


 ずっと、呆れる程……応援していて。


令和4(2022)年6月24日12:06~15:18作成


Mのお題

令和4(2022)年6月24日

「夢ノ結唱」




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