第21話似て非になるもの

 目の前にいるのは、僕そっくりな男の子。

だけど、何処かが違うところがある。


 光がないと動かない機械人形なんだ。


 でも、僕には何ら問題はないし、いつまでも僕の側にいてくれれば、それでいい。


 期待しているから……


 僕は目の前にいる君にそっくりに作られた機械人形。


 人間ヒトは僕をヒューマノイドと呼ぶけれど、そんなことは関係ない。


 ただ、春夏秋冬君の側にいるだけさ。


 でも、君はいつかこの地を去る。

“その時は僕も逝くから”と、一緒に過ごした冷たい季節の間に決めたんだ


 安心して。


 好きだから、ずっと……


お仕舞い🥲


令和4(2022)年3月2日12:10~12:22作成


Mのお題

令和4(2022)年3月2日

「ヒューマノイドと過ごした冬」

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