洋画風シットコム(男女サシ合冊)

Danzig

第1話 料理番組


マイクの部屋を訪ねてくるジェニー


ジェニー:はーい、マイク、元気?


マイク:はーい、ジェニー。 今日は、どうしたんだい?


ジェニー:私、最近ヒマなのよね、それで、何か面白い事がないかなぁと思って、遊びに来たのよ


マイク:おいおい、ジェニー、僕に何か芸をしろって言うのかい? 僕はお笑い芸人じゃないんだぜ。


ジェニー:あなたには、そんな事を期待してないわよ。 ヒマだから、何か面白い事がないかって話よ


マイク:ひょっとして、二人でコントなんてやったら、面白いかもね。 ははは


ジェニー:誰がそんな事するのよ、そんなお金にもならない・・・・おかね・・


マイク:ん? どうしたんだい、ジェニー


ジェニー:そうよ、マイク


マイク:どうしたんだい、コントをヤル気になったのかい?


ジェニー:私達、お金を稼ぎましょうよ


マイク:コントをやってかい?


ジェニー:とりあえず、コントからは離れなさいよ


マイク:わかったよ、ジェニー。 で、何か思いついたのかい?


ジェニー:ええ、とってもいいアイデア。 ヒマも潰せて、お金も稼げる、とびきりのアイデアよ


マイク:凄いじゃないか、ジェニー。 で、どんなアイデアなんだい


ジェニー:教えてほしい?


マイク:そりゃ、そうだよ。 勿体ぶらずに教えてくれよ、ジェニー


ジェニー:マイク、私達、ユーチューブをやりましょうよ!


マイク:え?


ジェニー:私達で、ユーチューブの配信者になるのよ!


マイク:ジェニー・・えーっと、喜んでいるところを悪いんだけどさ、今時、ユーチューブって言ったって・・


ジェニー:どうしましょうマイク、私達有名人になっちゃうわ。 街を歩けば、みんなが私達の事を振り返るのよ


マイク:いや、ジェニー、そういう事ってのは、殆どなくて・・


ジェニー:お金も沢山入ってくるのよ・・好きなものが買えるわ・・ドレスだって、ジュエリーだって、プール付きの家だって


マイク:ジェニー、お願いだから、僕の話を聞いてくれないか


ジェニー:あぁ、お金持ちになったら何をしましょう


マイク:おーい、ジェニー


ジェニー:でも、お金持ちは確定として、問題は、何を配信するかよね・・それによって稼げる額が違ってくるわよね


マイク:コントをやったらいいんじゃないか


ジェニー:だから、コントからは離れなさいって


マイク:聞こえてるんじゃないか


ジェニー:もー、分かってるわよ。 少しは夢を見せてくれたっていいじゃない

ジェニー:マイク、私だって、今時、ユーチューブで配信したって、そんなに稼げない事くらい知ってるわよ。

ジェニー:私は楽しくてヒマが潰せれば、それでいいの。


マイク:ごめんよ、ジェニー。 じゃ、何を配信するかを決めなきゃね


ジェニー:そうね、マイク、料理番組なんてどう?


マイク:料理番組? どうして、そんなのを?

マイク:そんな番組を誰が見るんだい?


ジェニー:マイク、あなた、「世界の料理ショー」って番組をしらないの? 世界中で大ヒットした料理番組よ


マイク:見た事ないよ


ジェニー:「グラハム・カー」がやってたのよ、あの有名な料理家の


マイク:僕はその人の料理を食べた事ないよ


ジェニー:誰だってないわよ


マイク:それは悲しい問題だね


ジェニー:じゃぁ「どっちの料理ショー」って番組は知ってる?


マイク:さぁ、それも知らないなぁ


ジェニー:マイク、あなたったら、何も知らないのね


マイク:というか、ジェニー。その番組って、二つともすごく古い番組じゃないのかい?

マイク:それを知ってるジェニーって


ジェニー:マイク、命が惜しければ、その続きは言わない事ね


マイク:わかったよ、ジェニー

マイク:じゃぁ、料理番組の配信にするんだね


ジェニー:ええ、それでいくわ


マイク:タイトルはどうするんだい


ジェニー:そうねぇ、二つの番組にあやかって、「どっちの世界でショー」なんてどう?


マイク:おいおいジェニー、まってくれよ

マイク:それじゃ、何の番組だかわからないじゃないか


ジェニー:そうね、マイク、あなたの言う通りだわ

ジェニー:でも「料理の料理ショー」よりはいいでしょ?


マイク:ははは、まったくジェニーには、敵わないな

マイク:OK、じゃぁ、それでいこう


撮影準備


マイク:もうちょいカメラ右、そうそういい感じ

マイク:じゃぁ、いくよ、3、2、1、キュー


ジェニー:今宵あなたにお送りする、


マイク:料理エンターテイメント


二人:『どっちの世界でショー』


ジェニー:はーい、みなさんこんにちは、司会は私、みんなのアイドル、ジェニーよ


マイク:そして、僕はアシスタントのマイク、よろしくね。さて、今日の料理は


ジェニー:マイク、大変よ


マイク:どうしたんだい、ジェニー


ジェニー:そういえば、私達って、料理全く出来ないじゃない


マイク:OH、そうだったねジェニー、でも、今頃気づくなんて、君はおっちょこちょいだな


ジェニー:そういうマイクもね


二人:ははは

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