第2話 病院にて

集中治療の前。

二人は待合室のソファーに座り大気の無事を願う


妻から大気の知らせを受けた時、

仕事で外国にいた。

現在、帰国の為に空港に向かっている。


隣に座る宙の方を向き泣き崩れていた。

ハンカチは涙で使えなくなっていた。

母の赤くなった目頭の涙を

自分のハンカチで拭う。

自分のハンカチを母の右手に握らせる。

母の肩に

優しく左手を添え

母の背中を

右手で優しくさすった。


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