事件資料6:携帯電話の録音
録音再生
<202XX年7月14日 01:42>
大学生:なぁ。刑事さん聞こえるか!?俺だよ、俺!!あの時、行方不明事件の情報を教えた。分かるだろ?なぁ、助けてくれよ?マジでさぁ。ヤベェんだよ。例のヤツがとうとう俺のすぐ傍までやって来たんだよ!!ホラ!!パチパチって手ェ叩くあの音がさぁ!!なぁ、アンタも聞こえるだろ!?ホラ……
大学生の声が途絶え、次にドンと言う音がスピーカーを小さく揺らす。携帯電話を玄関のドアに押し付けている模様。何かを聞かせたい様子が伝わるものの、時折車が通り過ぎる音以外に何も聞き取れない。
大学生:なぁ助けてくれよ?住所!!そうだ俺の住所!!G県G市……オイ、オイ何だよなんで電気落ちるんだよ!?オイ、止めろ!!ドアを叩くな、覗くな!!チクショウ、何なんだよぉ!!
再び声が途絶え、かわりに大きな音が聞こえ始める。皿の割れる音、何か固い物が壁にぶつかるドンと言う音が重なる様に何度も聞こえた最後、ガシャンとガラスの割れる音が聞こえる。
大学生:え?な、何だよコレ……
何かを言いかけた大学生の言葉を最後に通話が途切れる。
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