第11話 肖像画の呪い

友人と肝試しに行った。

その廃墟には肖像画が飾られていて、睨まれれば死ぬという。


「目つぶってるじゃん」

「待て、まぶたが動いた」

「やばい逃げよう」


慌てる俺を横目に、友人はズボンとパンツを下ろした。

肖像画の女が二度見したのを確かに見た。


余談だが、友人は男として死んだ。

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