どれにしよう

向き不向き

柔道を始めて数年、ネットで調べて知らない技がいくつもあってテレビで柔道の試合を見ていないから余計にそう感じるのかなと思う柚希ゆずき


練習でひと通りやってみて背負投だけでなく、他の技も覚えたいと前々から考えてはいたものの全種類の技を覚えて身につければ鬼に金棒かも知れないが時間もかかるし、その上試合で使えなければ意味がない。


中途半端に全ての技を覚えて負けるくらいならば、いくつかピックアップして背負投に次ぐ自分の得意技として極める方がいいのではないかと客観的に考えていた柚希ゆずき


手技から背負投の他に肩車、腰技から釣腰、移り腰、足技から大外刈、小内刈、捨身技からともえ投、俵返たわらがえし、横捨身技から谷落、横落


まずは各技から2つずつ覚えて試合で使えるレベルまでに仕上げようと考えた。


背負投に頼りすぎてもダメだし、必ずしも背負投の状況に持っていけるか分からない上にそのせいで負けたこともあったからこそ練習では背負投をするが、試合では背負投をせず他の技でどこまで出来るのかを試したかった。


11月から大なり小なり関係なく毎週のように大会にエントリーをする柚希ゆずき。未完成の技を大会に出場して試すのは相手選手に対して失礼なのかも、そのようにも考えた。


だが、練習でいくら技を決めることが出来ても試合で技がかけられなくて優勢や1本勝ちを収めなければ意味がない。だから新技が自分のものになるまでは基本的に背負投を封印して臨むことを考えていた。


試合前にはパソコンで当日の天気と気温、湿度を確認してエクセルに打ち込んでから試合に行くようにしていた。


勝つために試合に臨むが負けた場合ひ天気なのか、温度や湿度が原因だったのか確認したいため。


11月で過ごしやすい気候になりつつあるも隠れ脱水という言葉もあるし、水分補給は季節関係なく大事にしていた。それと凍ったペットボトルを持っていき湿度を少しでも下げようと勝つためには出来ることは何でもしようとしていた。


対戦相手に何かをして姑息こそくな勝ち方

をするというよりも自分が出来ることを最大限にしていた。それで勝って優勝をすればそれは少なからず効果があると証明出来たことになるために柔道教室に還元かんげんする。


自分が掲げた背負投なしで勝つ。これは中々難しくて勝つ試合もあれば逆に技をかけよえと思うがあまり優勢を取られたり、1本負けをしてしまうことも前に比べたら多くなって勝率も段々下がってきた。


どうするべきか柚希ゆずきは立ち返る。

勝率を上げるために背負投を使うべきかそれとも勝率を下げてでも他の技をしっかり形にして試合で勝てるレベルまで持っていくべきか。


もし中学生や高校生になっても柔道を続けるのならば今は勝率が悪くても使える技が多い方がいいに決まっている。


この先どうするかというよりも今ある試合に勝つことだけしか考えられなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る