第16話 限定アイテムを手に入れろ!
限定アイテムを手に入れろ!
〜〜〜
八脚の機械集団と誰かが戦っている。
機械の軍隊相手に少女が奮戦している。
アテナの試練だ。
アテナの試練とは、学園地下の魔導機械の集団と戦い。
それに勝利して力を証明することだ。
それこそが魔導鎧に振り回されぬ力の証明となる。
外部の人間が魔導鎧を手に入れる唯一の手段、魔導鎧を拡散したいシールド学園長が考えた。
単独で戦う事は想定されていないが!
少女は撃ち過ぎでオーバーロードした機械槍を大事そうに置いて、剣を抜く。
周囲には機械の残骸が転がっている。
みんな、丸い中心部分がボロボロだ。
下手人は少女だ。
大型の機械が焦れて、怒ったように砲弾を放つ。
少女は砲弾を空を蹴って避けると、一気に近づき、大型の足元でフォローしていた小型の八本足の機械に剣の背を向けて振り下ろす。
「徹れ」
[徹甲]で八脚機械を破壊!
小型の機械槍ごと中心の部分が潰れ沈黙する八脚機械。
一部の残骸と同じ手口だ。
そのまま、大きな八脚機械の砲台へと飛び上がり一撃。
「勇者の剣よ」(逆らわないで)
「砕けろ」
[貫通] [兜割]で大型八脚機械を破壊!(美しい!)
輝いた剣が背負った砲台どころか勢い余って、本体まで破壊した。
深く食い込んだ剣が恐ろしくするりと抜けていく、と少女は周りを見渡した。
残りに大型はいない。
後は消化試合だ。
一方的な展開だが、ここにアテナの試練は突破された。
~~~発火器
まだ蒸し暑いアテナの秋、商会の裏手にあるマリィの庵に明かりが点いている。
僕は明かり代わりにもなるんだ。(必死だな)
夜中に僕の前で、冊子を片手にマリィが考え事をしている。
ええと、しかく…まどうよろい?
「魔導鎧を手に入れるには…アテナに10年住む以外は…」
どうやら、マリィは魔導鎧に目を付けたみたいだ。
防具を変えたいと、僕によく呟いてるからね。
お金で解決できない問題を何とかしようと考えてる?
「アテナ学園の試練、初日に行った所を最奥まで突破する試練かぁ」ピカ
あの場所か、あの時はクラスメイトの皆がアームキャノンで全滅させていたね。
肯定しておく。
マリィも同じ時のことを考えていたみたいであの時の感想を話す。
「あれは今の私なら正面から行けると思う。」
すごいことを言っている。
機械の軍隊だよ?
ピカピカ
「大丈夫。強力な飛び道具が少ないのはこの目で見たよ」
自分の目を指差すマリィは自信有りげだ。
〜〜〜冒頭の後のマリィ
アテナの試練の突破を記念してシールド学園長から表敬される。
「君はアテナの試練に打ち勝ち、力を証明したんだ!その証としてアテナの最新魔導鎧を贈らせてもらうんだ。その力とこの鎧で仲間達を守ってほしいんだ!」
マネキンに魔導鎧が着せられている。
非起動状態だからか、膝をつかせてある。
標準の青っぽい黒色でクラスの皆と同じ色だ。
似たものを持ったことでクラスの皆との連携が高まる気がする。
「頑張ります!」
なんも考えてなかったから、こんなもんだ。
今は魔導鎧に夢中なので許して欲しい。
腕には皆と同じでアームキャノンだ。
強いからね!装甲を貫通する飛び道具なんて。
背中には風防のついた座席が乗っている。
これは…
「せっかくのオーダーメイドなんだ特製の座席をプレゼント!君たちの噂は私の耳にも入っているんだ!」
いつの間にか、魔導鎧の前に来ていたエリスが語りだす。
「現在、アテナの衛兵隊にだけ卸されているニクス2型ですね!状況によりバックユニットの付け替えが現場でできるようになってます!パワーも15%強化されていて、スキル無しなら片手で両手武器を扱える出力ですね!もちろん両手で使えばそのままパワーアップです!」
良いことを聞いた。
これで大剣で戦える!
「やったぜ!大剣使える!」
力の上がる鎧みたいなものか、その発想はなかった!
「君には期待してるんだ!アリスを宜しくなんだ!追加装備のパンフレットは所属の商会に送るからよろしく頼むんだ。」
「まっかせてください!どんどんレベル上げしちゃいますよ!」
新しい装備にテンションを上げながら、仲間達のレベル上げを考える。
アテナの資料室で稼ぎスポットと思われる場所を選定してあるんだ!
パーティーごとの適性も見てあるし、やっちゃうか?レベル上げ遠征!
私の考えに同意するようにニクス2型の鉄で補強されたバイザーが光を反射して光った。
[確認]ニクス2型魔導鎧_鉄製_行動を補助_アームキャノン、誘導弾、バックユニットコネクタ
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