カンナ

@shiroring

第1話

そっと人差し指を後ろから割れ目に沿って滑り込ませる。

ひだの部分に触れた時、カンナは背筋をピンと伸ばした。

一旦、指を止めて様子を見てみた。

揃った黒髪の間から見える小さめの耳たぶが赤く染まり、思わず鼻を寄せて深く呼吸をした。

嫌がる素振りはないので、また右手を進めることにする。

ひだの中心を中指でそっと優しく触れると、カンナは身体を固くし身体をずらして指から逃げていく。

そこで初めて顔を覗き込んで正面から彼女を見た。

「嫌?」尋ねてみるが返事はない。

「嫌だったら止める。」やはり返事はないが、固くしていた身体がすこし弛緩した。

その瞬間、尻の頬を撫でて、大きく掴んで持ち上げた。やはり思っていた通り、キメが細かくしっとりとした肌が手のひらに吸い付いてくるようだ。

そのまま中指をまた肛門に進めていった。

中心を、優しくそっと触れてみる。今度も少し身体を固くしたが前ほどの拒絶感は感じられなかった。

トントンとノックをするように触れて、時々ひだの感触を楽しんでみる。

そこでカンナは初めて呟いた。

「き、汚いから……。」

息を吐きながらそっと呟く。

「大丈夫。」

言いながらもっと奥まで指を進めた。

軽く撫でたその先は既にしっかり柔らかく湿っていたのだった。

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