2023年8月17日

早稲田松竹でパプリカとの二本立てで見た〝Everything Everywhere All at Once〟がとても良かったので感想。


●いつも頭がとっ散らかってる私(とエヴリン)

バースは移動してないけど大抵いつもあんな感じ。常時2or3スレッドでどうでも良い事を並行に考えている。よくある(天使と悪魔)が居るときも。

話を聞いてくれない、と言われるけど聞いてる、聞いてるんだけど聞きたいものしか聞いてない。忙しく色々なものに対応していて(がんばってる)と自分では思っている。…「君は自分のこと戦士だと思ってるんだろ?」…


●全てを乗せたら虚無になったベーグルと私(とジョブ・トゥパキ)

鬱の時。いくつかの辛い体験を通して世界を見たら大半の日常は昨日の繰り返しだし、何かを成しえることもできないと思うし、愛してくれる人の愛を疑ってしまうし、人を羨むし、見えないものを見て聞こえないものが聞こえる気がする。その全てが乗っかった自分っていう真っ黒なベーグルが大嫌い。嫌いすぎてどうでもよくなって終わらせたくなるアレ。「Sucked Into a Bagel」



●楽観的なわけでもましてやお気楽なわけでもない夫(とウェイモンド)

夫はすぐに「大丈夫」と言う。鬱だった時はそれが辛くてなにも大丈夫じゃないから大丈夫って言わないで!とブチ切れてた。今では彼が言う大丈夫は大抵大丈夫な事を知っている。彼が毎日を大丈夫であるように努力してくれてる事も知っている。「僕も戦士だ。これが僕の戦い方」「Be Kind」



本当に色々あったけど、もう一回やり直すとしても同じ今に居れるといいなと思う。そう思える自分は幸せなんだろうとも思う。


この映画、映画館で涙が止まらないくて立て続けに2日見に行ってしまった。それくらい好きだけど、ただ一つ残念なのは、誰も周りに居ないひとりぼっちの時に見たら悲しくなってしまう気がすること。


映画だからこれ以上のキャラクターを出すと散漫になりそうだけど、もしこれがドラマなら。そんなキャラクターも救ってくれる展開があったらいいな(妄想)

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