第2話 文房具

食堂につくとみんな各々好きなものを頼み始めた。


俺はカツ定食だ。健と由紀は親子丼を頼んだらしい。


俺が最初にカツ定食がきて健と由紀を待っていて

ふと食堂の端を見ていたら人だかりが出来ていて見ていたら

吉原さんだった。吉原さんはこの高校にきて数日で人気になりもう100回の告白を受けてるんだとか。流石というか、やっぱりすごいなとは思ってしまう。


そうジーッとみてたら、健と由紀がきて健が「どうたんだ?」と聞いてきた。

「食堂の端見てみろよ、吉原さんがいるからめちゃ人集まってる。」

そうしたら健がニヤニヤしながら「そうか、そうか憧れてるんだな」流石にイラッとした俺は横腹に軽く突いといた。

そうこうしてる内にご飯を食べ終わったので、俺は用事のある健と由紀に別れを告げて1人で教室に戻った。



教室に戻ったら、俺の席は周りに人がいて座れなかった。

ん?俺が人気だからって?そんなはずないよ、だって

周りに集まってるのは隣の席の吉原さん目当てだ。


席が空くまで取り敢えず待っていたらそれに気づいた吉原さんが

「小波くんが座れなくて困ってるから空けてあげて」と言ってくれたので

周りにいた人たちは素直にどいてくれ、なんとか座れた。

吉原さんには「ありがとう」と感謝し、その返事に笑顔で返してくれたので少しドキってしてしまった。すぐ伏せたおかげで赤面の顔はバレてないと思う…多分」


「災難だったな」と健が言ってきた。

「見てたなら助けてくれよ。まぁ吉原さんが言ってくれたおかげで助かったよ」

「まぁ斗也、。 お礼言った後めちゃ顔赤かったよな笑」

「っ!!ちげーよ、気のせいだ」

(まさかのバレていた…。)

「まぁそゆことにしてやるよ笑」


5限目のチャイムが鳴った。5限目は水戸村みとむら先生の公民の授業だ。

水戸村先生はおじいちゃん先生で声が穏やかで優しくて生徒達から絶大な人気がある。勿論俺みたいな隠キャにも優しい。


でもそんな水戸村先生にも難点がある。


おじいちゃん先生で声が穏やかなため恐ろしいほどの眠気が襲ってくるのだ。


そんな催眠術みたいな声に釣られて俺も寝そうになっている。


だが…俺は中学と同様定期テストTOP10を取るために寝るわけにはいけない。


そんな感じにずっとウトウトしてボーッとしていると

シャーペンを落としてしまった。落ちたシャーペンを取ろうとすると

隣の席の吉原さんが「はい」と取ってくれた。


小さな声で「はい」って取ってくれた。「ありがとう」と小声で言って顔を前に向けようとした時、吉原さんの顔が赤みかがってたのは気のせいだろう。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


第二話ではついに斗也と吉原さんとの関わりのきっかけが出来ました!

これから吉原さんと斗也との関係は!?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る