茉奈ちゃんに物申された

「あかねちゃん……」


霊となった私。

物惜しげに見てくるのは、同じく天使で、友達の茉奈ちゃんだった。


「死んじゃったの?」


「ごめんね……」


「んふふ。んふふふふふ」


「茉奈ちゃん……?」


「いいんだよ?だってぇ、一番有力候補だとされていたあかねちゃんが脱落。ランクの良い天使を目指す私にとって、ライバルが少ないことにこれ以上ないんだよぉ」


「茉奈……ちゃん?」


「それに、私生活でも、あかねちゃんに思うところがなかったわけではないし?これはこれで当然の結果って思ってるんだ。そんな意味で、ありがとー」


「え……⁉」


不敵に笑うと、嵐のごとく去っていった。

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