第30話最後のウルトラセブン

そのウルトラ警備隊のダンとアンヌは対峙していた。


    「アフターセブン」


「僕はねアンヌ、ウルトラセブンだったんだ!」


 ショックの色を隠せない香久山アンヌ(かぐやあんぬ)。


 思いきって星名男一(ほしなだんいち)に打ち明けた!


 「実はねダン!」


 「私は月星人なの。ショックだと思うけど・・・。」


 無言でアンヌの顔を見詰めていた。


「いや、月人だろ?」つきじん?


「月は月だけじゃないか?」


「水星木星金星みたいに名前の後ろに星が付いているし、月は月だけじゃないか?」


「今言った3つの星名に星がなければ、水星は水、木星は木、金星は金。」


「空を見上げて、金が見えるって言うか普通!?」

しまった!

 このダンは屁理屈バッカリの変コツだったわ!

「あんたバカ?」

「バカなの!?」

声を荒げてダンに食い付くアンヌは、実はかぐや姫だった。


「久しぶりにブチ切れたわ!」


「もう帰るバイバイ、アホー!」


捨て台詞を吐き捨て、憎々しげにアンヌは帰って行った。


「「西の空に、明けの明星が輝く頃・・ひとつの光が宇宙に飛んでいく。

それが僕なんだよ」

 アンヌの背中に向かって叫んでみた!

「カッコ良すぎじゃないダン?」

パンドンが待っている!

 顔の前後に嘴が有りそこから火を

吹く!史上最強の怪獣だった! 起死回生アイスラッガーを繰り出したセブンの勝利でこの戦いは幕を閉じた。

 アンヌは月へ帰らず、地球防衛軍を引退してモデルになった。

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