第9 話社長解任!
六車可燃塵シュレッダー㈱の社長、六車雪男(むぐるまゆきお)は、生殺与奪権を持つ絶対的代表取締役だ。
この男に逆らえば余儀無く退職に追い込まれ退社はおろか残りの人生まで無き者にされかねない。
この鈴蘭学園の卒業生には、約2000人は超える生徒が就職していたが、落伍者が5割の為、いつもの調子で喧嘩早い者達だっただけに勤務態度を諭された上司に殴り掛かり町会解雇となっていた。
某社会議室、楕円形の会議机にズラリと並んだ菊水専務取締役、
夢野常務取締役。
東山常務取締役。
以下、10名の取締役。
六車社長を待つ!
社長室通用口スライドドアが音もなく滑る。
「待たせたな。」
「始めようか。」
「その前に緊急動議があります!」
上ずった声で専務の菊池が発言した!
眉間に縦皺を寄せる驚いた六車は菊池の次の言葉を待っていた。
「理由は六車社長の生殺与奪権の行使過多にあります!」
「知っての通り鈴蘭学園の卒業生が大半、当社へ入社している訳ですが、社長の懲戒解雇が横行して卒業生2000名の内、役半数が解雇されており、社会問題となっており、緊急動議を発動します!」
「今回の動議は六車社長の解雇!専務の菊水を社長に就任の二案です。動議に賛成の諸君!挙手を願う!」
素早く挙手した者は、菊水、夢野、東山、神澤、下沢大海の8名の取締役だった。
「5名の取締役から賛成の挙手がありました!よって六車社長の解任、菊水専務の社長就任が決定しました。動議を解散する!」
突然の事で納得行かない六車は苦虫をかみつぶした様な顔で社長室通用口から出ようとしていた。
「何してる六車!お前は社長を解任されたんだぞ!」
「いつまでも社長気取りで居るな!退職金は出さんぞッ!」
菊水に怒鳴られた前社長ハ下を向き握り拳を作っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます