第145話 和菓子

時々、無性に和菓子が食べたくなり


いつもの町の和菓子屋さんによりますと


秋の和菓子が並んでいます


紅葉の葉を型取りした練り切りに

少しのみどりと紅いろが

とても美しい


これを買って連れ合いさんと頂こうと


帰り道、みち、

暖かい煎茶にしようか

いや、奮発してお抹茶がいいわねと

独り言をいいながら


小皿にひとつづつ取り分けて

お抹茶といただく


小菊と秋桜の練り切りも小皿へ

秋桜は連れ合いさんの偲び人へ

小菊は私の偲び人へ


秋が夏の火照りを鎮めてくれます

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