オッドアイ

本城智咲

第1話 開始

歩く道に暖かく吹く風、桃色の桜が中を舞う中無色の花びらが、ある人の手に止まった

「この季節で色が無いとは、今日は変わった事が起きそうだ。」

桜並木を進み続け、校舎内に入ると人集りが出来ていた。皆の視線の先には1枚の紙が貼ってあった。

「そういえば今日はクラス替えの発表があるのだった。どれ」

中履きに履き替え千聖も人集りに入り紙に書いてあるクラスを確認する。

「2―Aか ふむ。」

確認したらすぐさま、指定されたクラスに赴く、そして。

「おはようございます」

そう、挨拶しながら入ると、クラスはし~んとしていた。千聖は何も思わず自分の席につこうとした時

「ありゃりゃ、みんなかったいなぁ、これからこのクラスで楽しくやっていきたいんだかねぇ。そう思わなねぇか?城ヶ崎」

「新学年になって、気を引き締めたいのだろう。自分の夢を叶得るために」

「そういうもんかねぇ~俺は将来決まってるからわからん考えだ。」

「父親の会社を継ぐだったか」

「そうだけど話した事あったっけ?」

「江真の妹が嫌な顔をしながら俺に相談してきたから」

「えっ、そんな事あったの」

「あぁ」

「ふ~ん、ところでよ、今日転校生が来るって話し知ってるか?」

「いや、初耳だがそれがどうしたんだ」

「どうやらその転校生がこのクラスに来るみたいでよ」

「そうなのか。(まぁ、関わりを持つ事は無いとは思うが)」

そんな時、教室のドアが開いた

きっちりとしたスーツを着こなした気の強い女性教師 美春志穂は教卓の前にたった。

「よーし、席付け新学年になって初日だ

気ぃ緩めんなよ。特に九条お前はな」

「は、なんで俺!?」

「理由は明白だろ。そんな事はともかく

HRを始める前に一人仲間を紹介しよう。入っていいぞ」

学園の制服姿で凛々しく歩くしなやかな

ベージュ色の髪をした女子生徒が教卓の前にたった

「隣国のイセリア王国から来た

フラン・ベーネだ、両親の都合でこちらに滞在する事になった。慣れていないから、お前ら迷惑かけないように」

ぺこりと頭を下げるフラン

「(イセリア王国から、フラン・ベーネか何か引っかかる。)」

紹介を聞いた時何かが疑問に思う千聖

「じゃ、ベーネの席はあの堅物メガネの隣だ。」

「もしかして俺のことですか」

「お前以外に誰がいるんだ千聖。ついでに学園の案内もしてやってくれ。」

はぁ~とため息を吐く千聖の隣では

江真が必死に笑いを堪えていた

千聖に歩寄ってくるフランと目が合い

「よろしく」

と千聖が言うとぺこりと頭を軽く下げて

席に座った。

「よーし、じゃHR始めるぞ。まず最初に千聖お前昼休み理事長室行ってくれ。」

「わかりました」

そこからは今日の行事予定の確認などしてHRは終わった。この後は入学式と始業式を行っている途中

「おそらく、あのフランという少女はイセリア王国の第2王女。昔助けたあの少女か随分と凛々しくなったものだが、何故ここに来た?」

学園清掃をしていたらあっという間に

昼休みになった。

疲れきったのか江真が机に突っ伏している

「やっと昼休みになった。城ヶ崎なんか購買で飯買ってこようぜ」

「悪いが、また今度で頼む理事長室いかないとだからな」

「そういや、そうだった」

(さて、すぐに行かないとな)

そう思い席をたった時だった

前から抱きつかれ席に座らされた。

「千聖...............ご飯」

銀髪の根暗そうな女子生徒の橘 眠花

この光景を見たフランは身体に針の刺さった様な精神ダメージをくらっていた

「橘、悪いが、待っててくれるか終わったらすぐに戻るから」

「うん、わかった。行ってらっしゃい」

身体から離れてもらい、そうして理事長室へ

「失礼します」

扉を開けて中に入ると

「教官、ご無沙汰しております」

中には軍服をきた女性と理事長の一之瀬理事長がいた。

「まずは、これだ」

「手紙ですか」

教官から一つの手紙を渡された

その手紙を開くと

ボソッと

「毎度急だな」

「お前も気づいているだろうが、フラン・ベーネはイセリア王国の第2王女でオッドアイ能力者だ」

「お前もということは教官と理事長先生もお気づきなのですか?」

「はい、どういった経緯で学園に転校してきたかは分かりませんがここの生徒になった以上見捨てることは出来ませんから。千聖君よろしくお願いいたしますね。」

「了解致しました。他には、」

「お前の所のPCにターゲットリストを改修しておいたから後で見ておいてくれ、以上だ」

「了解しました、では失礼します」

理事長室を後にし歩く

「彼は大丈夫でしょうか」

理事長がそう呟くと

「こんなことでくじけるやつじゃないさ

教官であるわたしが育てたんだぞ、応援する奴はそろそろ組織戻ってくるからな。少しは信頼しろ兄さん。」

「それもそうか、まぁ、後は彼に任せよう」

昼休みということもあり、生徒が数多く歩く廊下をたんたんと歩く千聖の表情は険しかった。

「この手紙の内容的にもうひとつ手紙があると思うのだが、とりあえず頼まれた事をこなすか。」

ここで手紙の内容を

(千聖へ、

お前の学園にフラン様が訪れる、

理由はフラン様が書き記しているが

どうやら他の国や地域を見てみたいらしい。

フラン様のより良い学園生活のために

フラン様直属の執事になってくれ

このことはフラン様は知っているし

契約済みだから、逃げられないぞ

その分報酬ははずむ

それと、執事の心得を忘れるなよ。

城ヶ崎清十郎・千代女)

という内容であった。

教室の扉を開けると、険しい表情をした千聖に注目が行き。クラスメイト達が困っているフランを取り囲んでいる中に

「フラン様、私は今を持ってあなた直属の執事として、フラン様のお側につかせて頂きます。」

と、片膝を付きいうと

「えぇーーーーーーー」

とクラスメイトたちは声を上げた

「城ヶ崎、どういう事?」

「.........明日になればわかる」

そう言ってこの話しは終わった

やっとのやっとで昼食になった。

隣でフランはお弁当を食べ、江間は購買のパンを食べている。そして橘は千聖の膝の上で美味しいそうに千聖のお弁当を食べている

「(明日になればわかるとはいったがそれ以前にこいつ膝の上に女子生徒乗っけときながら良くさぞ何も無いかのように平然としてられるな)」

「食事の手が止まっているようだが

どうかしたのか江真」

「いや、隣で幸せそうに食べてるから視線がそっち向くんだよ。てか、なんでそうなるんだよ、向かい合うならわかるけど普通膝の上に乗らせないだろ。それに毎度のことながら城ヶ崎はなにも食べないんだな」

「今更か、去年からそうだっただろ」

「こいつ、受け入れているのかよ」

江間はどこか悔しそうにそっぽ向く

そこからは平然と時間が過ぎた。

帰りのHRが終わり、帰宅の時間となった

「フラン様、お疲れ様でした。これよりフラン様の住む住宅にご案内しますので、俺に着いてきてください。」

「...」

無言で頷く

「それじゃあ、城ヶ崎明日楽しみにしてるぜ。」

「期待する事でもないと思うがな」

教室を後にすると同時に片手を左右に振ってバイバイした。

下校の時、千聖の後を淡々と着いていくフラン。千聖が足を止め

「ここが、フラン様の住む家になります。」

見上げて見ると目をまんまるくして少し驚いた感じの表情をだすフラン

「期待外れだった....でしょうか?」

千聖の聞き方が少し不安そうだった

「.....」

激しく顔を左右に振った

「そうですか。外に何時までいる訳にも行きませんし、今日は慣れないことでお疲れでしょうから、中に入って休まれてください。」

そう言って家のドアを開けてフラン先に

入らせてリビングに行くと中には

この字に並ぶソファ、それに囲まれる様に見られる特大テレビつき、6人座れるテーブル

小さめに見えて4人は入れるキッチンがある複数人で暮らせるリビングだった。

「フラン様こちらにおすわり下さい」

手で招くようにソファに座らせる

フランが座ったところで、千聖膝をつき

「フラン様、再度申し上げます。

俺はフラン様直属の執事です。何なりとご命令下さい。言って下されば、率先して行動致します。こちらからご連絡することがあれば、フラン様には隠さずお申し付けますのでそのおつもりでお願いします。より良い学園生活になるために、誠心誠意フラン様に尽くさせていただきます。そしてなってそうそう申し訳ございません。俺はこれから出かけます。少ししたら帰りますので、それから夕飯になりますが、よろしいでしょうか。」

「........」

こくんと縦に頷く

「感謝致します、それでは少しの時間ここでお待ちしていて下さい、では」

そう言い残すと玄関を出て、一瞬でそのばから居なくなった。

着いた場所はとある小学校。

「失礼します」

職員玄関に入ると、職員室の窓が開き、

「真白ちゃんのお迎えですね。

城ヶ崎さんいらっしゃいました。」

っと職員室全体に向かって届くように大きな声で言った

「じゃ、少々お待ち下さい」

事務員の女性がそう言うと、電話を取り出して通話を始めた。

その場で立っていると

「立っているのもなんですし、中にどうぞ。」

「はい、失礼します」

女性と共に職員室の中に入ると一角にある談話コーナーに座らされた。

「申し遅れました。私は去年真白ちゃんの担任をしておりました。五十嵐と申します。真白ちゃんを引き取って頂きありがとうございます。それで、その後の様子とかってどうですか?」

「段々と、親睦は深まってます。が

やはり私以外はダメみたいで、口が開かないことが多いです。」

「また、あのようなことが起きるのでしょうか?」

五十嵐先生はどこか心配のようだった。

「まぁ、起きるでしょう、いつとは言えませんが、オッドアイ能力者がいると知れば、テロは確実に起こる。」

「何か、対策はないんでしょうか。」

「事前に防ぐのは難しいです。それに

事が起きてからでないとこちらも動けない。まぁ、同じようなことが起きれば、次は確実に止める事をお約束します。」

先生と話していると、職員室の扉がゆっくりと開いて、もう1人の先生と女子児童が入ってきた。

「お待たせしました。貴方が城ヶ崎さんですね。5年2組担任の葉月紗佐と申します。」

「真白の保護者の城ヶ崎千聖です。よろしくお願い致します。」

「いえいえ、こちらこそよろしくお願いします。」

「では、真白も来た事なので、私たち

これで失礼します。」

席を立ち、頭を下げる

真白の手を握る。

2人の事を見をくったあとに

「あの制服って、双聖学園の制服ですよね。?」

「えぇ、確か今年で2年生だったかしら。」

「なんだか、若いのに見ているところが違いますね。城ヶ崎さんって」

「それ、葉月先生が言うことじゃないですよ。」

学校を出て、帰路を歩いていると

「真白。」

「なん......ですか。」

「急なことですまないのだが、今日から家に1人一緒に生活する人が居てな。」

「え、」

突然の事で頭が追いついていない

「悪い人ではないから安心しろ、これは挑戦だ。お前が俺以外の人と普通に話せるようにするには絶好の機会だ。」

「........でも、」

心配する真白は千聖の手を取って強く握りしめた。

「お兄さんでやっとだったのに、そんなすぐには」

「直ぐにでもとは言わない。真白のペースで構わない、ゆっくり仲を深めていけばいい。」

「......」

そこから家に着くまで真白は千聖の手を離す事はなかった。

家につき、中に入ると

ソファでフランが寝息を立てて寝ていた

「ただいま帰りました。フラン様。と、寝ているのか。(イセリア王国とはかなりの時差があるのと慣れないことが多くて疲れたんだな。だが起こさなければ)」

後ろで警戒しつつも見守る真白。

千聖はフランを起こそうと、優しく肩を叩く。

「フラン様、フラン様、起きて下さい」

数回の呼び掛けと叩くのですぐ目を開けた

「........」

少し寝ぼけている様子で手で目の周りをかき始める。

「フラン様、これから夕食になるのですがその前に着替えましょう。おひとりで着替えられますか?」

「.....!?」

覚醒したのか、驚いたような表情をして

近くに置いてあったぬいぐるみで顔をとっさに隠した。そしてぬいぐるみ越しに首を横に振った。

「では、フラン様の自室にて着替えましょう。真白降りてくるまえにやることやっておけ。後でチェックするから。」

「え、はい、分かりました」

そうして2階に上がり一室に入ると

中はいたってシンプルな一人部屋で

シングルベットに勉強机収納クローゼットつきの部屋に入った。

「ここが、フラン様の自室になります

少々狭いの感じるでしょうが、ご要望があればいつでも変えられますので何なりとお申し付けください。では、着替えさせます。」

そこから、フランの制服を脱がせていき、白いレースを着させる。その間、フランの頬は赤くなっていたが、千聖は淡々と真顔で着替えさせた。

「はい、終わりました。顔が赤いですが、大丈夫ですか?、ちょっと失礼します。」

そういうと千聖は手をフランのおでこに触れて熱があるかどうか調べる。

「熱は無い様ですが、(なぜ顔がこんなにも赤いんだ)」

「.........ち、近い」

小声で、そう言うと千聖はとっさに後ろに下がり膝をついた

「軽率な行動を取ってしまい申し訳ごさいません。」

「......」

しばらく沈黙がおきたが、その後はリビングに戻り夕食を取る時間となった

「真白、ちょっと手伝ってくれないか?」

キッチンで料理中の千聖はテーブルの椅子に座る真白を呼んだ。

フランはソファで休んでいた。

「盛り付ける皿と、味噌汁を注ぐ皿、

後は、ご飯の皿をそれぞれ2つずつ頼む。」

「はい、えーと」

言われた物を棚から正確に取り出す真白

それらを、調理している。千聖の横に

どんどん置いていく。

「よし、じゃ真白これ飲んでくれ。」

小皿に味見する程度の量を注いで、

真白に渡す。

「どうだ?今までより濃くしたんだが」

「こっちの、方がいいかもです。」

「もしかして、真白も濃い味の方が良かったか?」

「どちらかと言えば、、、、、でも、温かいし美味しかったので言えなかっただけです。」

「そうか、そういう時は遠慮なく言ってくれ。」

「分かりました。お兄さん」

そう言って、小皿を千聖に返した真白に対して、千聖がお玉を置いて、真白の頬を両手で挟み顔を近づけ

「あと、そのお兄さんという呼び方出来れば、控えてくれないか、血の繋がった兄妹じゃないんだ、千聖と呼んでくれ」

「えっと、頑張ってなれましゅ」

そう言った真白の顔は何処か恥ずかしそうだった

「よし、それで良い」

再度、お玉を持ち盛り付けていく千聖

そして、

「フラン様、夕食が出来ましたので、

こちらにどうぞ。」

テーブルの椅子を引いて招く。

次々に料理が並べられる

真白も椅子に座り手を合わせ。

「いただきます」

フランもそれを見て、

「いた...だきます」

フランは自分で料理を口まで運び食べた

「どうでしょうか。フラン様」

そう聞かれたフランの手は止まることを知らず、黙々と箸をすすめる。

その光景を見た千聖は、

「(これは、口に合ったと判断していいのだろうか?)」

と思っていたのだった。

食事が終わり、満足しているフランと真白。

「(いつもより量を増やしたが、二人とも全て残さず食べるとはな)」

片付けをしながらそう思った千聖は

次の話を切り出す。

「それでは、お風呂に入る時間なんですが、(さっきの事もあるしな。)」

少し間を置いて。

「真白、悪いんだかフラン様と一緒に入ってくれないか。」

「!それは、ハードルが高いです。」

急なことに驚く真白に目線を合わせて

「流石に、男の俺に裸を見られたくはないだろうから、それなら、女性同士で入ったら気が安らぐと思ったたんだが、

(やはり、これを言うのは早すぎたか)」

そう思っていると、後ろから裾を引っばられて向くと、

「あ...の....見ていいから、身体洗って。」

頬が赤くなったフランがそう言った

「フラン様のご命令であれば、

では、早速行きましょう。」

そこからは、脱衣場で陽菜とフランは

服を脱ぎ、3人一緒に風呂場に入ることとなった。終始無言の3人、フランの髪を洗い身体も洗う千聖は終始真顔で

なんも感じていないのか表情は一斉変わらず洗い終えた。

「後は、ごゆっくりどうぞ」

湯気が立ち篭る浴室を後にする。

2人だけになった。しばらく沈黙が続く

「(なにを話していいか、わからない!)」

真白は顔を見られないようにうつむき

フランはのぼせた感じなのか、上を向いて、ぐんなりしている。

「(フランさんって、全体的に綺麗な人、肌白いし、髪もつやつやだし

どうしたらこうなるんだろう?)」

そう真白が思っているとおもむろにフランが立ち上がり、浴室を後にした。

「もう、よろしいのですか?」

脱衣所で洗濯物を回す千聖がそう聞くと

裸のフランは縦に頷いた。

そこからはフランの身体を拭き、

着替えさせた、リビングにてフランの髪をドライヤーで乾かす千聖

「申し遅れましたが、先程の女の子は白鳥真白と言いまして、とてもいいこなので仲良くしてやってくただけると幸いです。」

髪を乾かされつつ、無言のフランは

どこか眠そうだった。

「はい、乾かし終わりました。

1日お疲れ様でした。あとは自室の方でお休み下さい。?」

なにか、違和感を感じた千聖は

身体ごと横にそってフランの顔を確認すると、静かに寝息を立てていた。

それを見た千聖は、そっと抱き抱え

フランの自室に運んだ。

リビングに再び降りると、真白がソファに座っていた。

「真白も髪乾かすか?」

「自分でやります」

千聖からドライヤーをもらい、自分で髪を乾かし始めた。そして千聖は机の上に置いてある、ノートとクリアファイルに入ったプリントを見始めた。

「今日は宿題を終わらせるの早かったな」

「学校で待っている間やってたので、

もう少しで終わるところででした。」

「なるほどな、優しそうな先生で良かったな。」

「.....まだ分からないことばかりです。」

「それもそうだな。.........真白、今までは電車で通っていたが、明日からそれが難しくなる。」

「フランさんがいるからですよね」

「あぁ、そうだ、察しがいいな。明日からは特殊な登校の仕方になる」

「?」

「今はわからなくていい、明日になればわかるだろうからな、明日も早いし、もう寝ろよ。」

「はい、じゃおやすみなさい。」

「あぁ、おやすみ」

ソファを立ち、ドライヤーを所定の位置に戻した真白はそのまま2階に上がり、

自室に戻った。

それを確認した千聖も立ち上がり、リビングに隣接する、ドアをひとつ開け、

もう1つのドアも開けたその先には、

1畳半ほどしかない暗く狭い部屋があった。そこには机と椅子、その上にはPCがあった。千聖は椅子に座り、PCの電源をつける。手馴れた手付きで操作し、

とあるファイルを開いた。そのファイルには、昼休み教官がいっていた。ターゲットリストが入っていた。

画面をゆっくりと下に動かしてぼそっと

「いや、多すぎないか。(期間内に全員対処できるかは、俺の余命次第か。)

明日からは一段と忙しくなりそうだ。」

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