第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト俳句の部

雨間 京_あまい けい

夏よどけ エモいかどうかは俺が決める

夏よどけ エモいかどうかは俺が決める


ズボン履く 池の薄氷に 寝転べるよう


池の底 銀杏の地層 育ちたし


笑えるね 喉痒くても うまい桃


遅刻して汗かいたから風下に


我は染む 岩になりきる 蝉の声


妹が生まれた歳の大雪の写真はずっと引き出しの中


電柱の光の陰でおでん食え


抜かされてまた追い抜いて庭の柿


「冬なのに雪が降らなかったね」とあげた手袋しまう妹


誰が書いてるの? 早起きしたのに、見上げると色ムラのない広い青い絵


近頃は我慢するんだ 父さんがドバりドレッシング


ものもちがよすぎて祖母がくれた財布使う予定はまた来年


0に3並べたものを3つ並べ1になるとは許せないけど


坂に伏しベルトコンベア校門へついでにセグウェイ教室までは

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